県内にも点在するウラジロガシです。県内ではだいたい昔の海岸線に自生が見られますから暖帯の一つの目安になる樹木です。伊豆半島ではかなり内陸にも普通に見られそうですが、常緑樹の高木が至る所に自生していますから気づいたのはごくわずか。道の駅天城峠の昭和の森会館に隣接する庭園にまずまずの大木がありました。
伊豆半島の大木はどれも地衣類やシダ類が着生しています。特に浄蓮の滝の沢筋や川津川の谷筋は湿度が高いのでしょう、様々な着生植物を見ることができます。このウラジロガシは地衣類以外あまり見られません。やや日当たりのよい風通しの良い場所に生えていたもので着生するには少々条件が悪そうです。