ヒロハコンロンソウ

コンロンソウの同属のヒロハコンロンソウも見られました。竜神の滝の湿ったガレ場に大きな群落を作っていました。こちらはコンロンソウに比べやや深山の湿地に生育する印象があり北方系の種と考えています。新潟県内の分布は県境の深山の渓流沿いに点々と採集記録があり、一部コンロンソウと重なる部分がありますが、コンロンソウは里に近いところヒロハコンロンソウは奥山という違いがあるようです。

ヒロハコンロンソウの花

コンロンソウはタネツケバナ属の一種ですから、似た花が多いグループで花ではなかなか識別が難しいものです。

ヒロハコンロンソウの葉

奇数羽状複葉でもコンロンソウとは明らかな差異があります。
白骨温泉はかなりの海抜がありますからヒロハコンロンソウが見られるのは特に違和感はありませんが、コンロンソウが自生していたことが興味深い事実です。それも、ヒロハコンロンソウよりも高海抜で見られましたから、この点も特筆できるかもしれません。