イワインチン

秋に咲く高山植物の代表的な種でしょうか。名前の響きもあって忘れがたいものです。最も私がこの種に最初に出会った場所がこの三国山でした。今回も予想通りに花を見せてくれました。もう数十年もたっていますが印象として個体数が増えているように思いました。高山のガレ場に見られる種ですが、ガレ場ばかりでなくかなり草の多い場所にも幼植物が見られました。

イワインチンの開花直前のつぼみ

頂部が黄色くなっているため花が咲いていいると思って撮影しましたが、まだ開いているといえないようです。しかし、開花直前のほうが開花中のものより美しいかもしれません。

イワインチンの葉

葉は細かく割れていて独特の雰囲気をもっています。これもキク属の一種なのだそうです。

ガレ場に育つイワインチン

インチンという名前は漢方の名前から来ているようです。カワラヨモギをインチンヨモギというのだそうでこれに似ていて岩場に生育する本種に名前がついたとのこと。それはそうと、イワインチンが増えているという印象を持ったのは三国山の山肌が荒れてガレ場が増えてきていることに繋がりますから、喜んでばかりはいられないということになってしまいます。