花の季節は誰もが注目しますが、秋の姿はほとんど知られていません。樹林下にあってアズマシャクナゲ同様すでに来年の花芽を膨らませていました。
ツツジ属は花の時と比べ果実の時は全く相手にされません。朔果はまだ完成していなくて青みを帯びてひっそりと種を熟成しているようです。この季節の姿はガクウラジロヨウラクに似ていますが朔果にガク片が見当たりませんから容易にムラサキヤシオと分かります。
ムラサキヤシオが生育する地面にテングノコズチの液果を見つけました。ツルリンドウに極似した地面を這う種です。亜高山帯では比較的出会いますが普通なかなか見られない種です。
葉や茎を見ているだけではツルリンドウと見間違えてしまいます。本当に木などによじ登らないのかと周囲を探しましたが、すべて地面を這う生態をしていました。