森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

鳩待峠

2022年02月07日 | 雑記
鳩待ち峠(1591m)から尾瀬ヶ原の山の鼻(1400m)に向かいます。緩い下りの登山道。尾根筋とは違った植物も見られます。

株の小さなミズバショウ

2022年02月07日 | 自然観察日記
山の鼻に近づくにつれ平坦になりミズバショウが繁茂する湿地が出てきます。7月のミズバショウは葉が大きく成長し湿地は葉が茂っていて地面が見えないほどになっているはずですが、ここはどこもこんな感じでミズバショウは小さいものばかりでとても違和感を覚えました。

木道脇のミズバショウが刈られていた

2022年02月07日 | 自然観察日記
ミズバショウが好む湿地は何かに荒らされたような痕跡もあり刈られたような葉が散在しています。以前、大清水口にある湿地のミズバショウがことごとくシカの食害にあって困っているという話を聞いたことがありました。この惨状もシカの関係かといぶかりましたがなんとなく違っている感じです。

クマが好きなミズバショウの実

2022年02月07日 | 自然観察日記
この日は尾瀬ロッジに宿泊しましたから管理人にこのことを話し事情を聴いてみました。回答はクマ対策で意図的に人が刈っているとのこと。ミズバショウの実が実るころクマがこの実を求めて出てくるのだそうで、登山者の多いルートですからクマよけに花が終わって果実が成長し始めるころ刈り払いを行っているというのです。そうですかと言うばかりで少し考え込んでしまいました。クマは冬眠明けばかりでなく夏場もミズバショウを食べる性質があるということを知りましたが、どこか納得をしない私がいます。以前はこんな話は聞いたことがありません。時代や環境が変わってしまったということでしょうか。人と自然との関わり難しいものです。