セリバセントウソウの繁茂する放棄された畑にはアザミ様の草本が成長しつつありました。見かけない姿でしたから写真を撮って記録し持ち帰って調べたところキツネアザミと判断しました。十分生育した個体は過去に見ていますがつぼみの段階は見慣れていないため分からなかったものです。
棘がありませんからアザミではないことはすぐわかりますが、出来立てのつぼみを捕らえている参考図や写真を見つけられません。決め手は葉なのですがキツネアザミと分かるとつぼみの形質をじっと見ているとなんとなく納得するものがあります。
ダイコンの葉に似た葉を四方に広げた性質はキツネアザミの特徴のようです。新潟県内では自生していた個体を見たことがありませんが、唯一工事に伴って発生したこと異を見た経験があります。しかし、じっくり観察する前に刈り取られてしまいました。キク科の越年草ですから種子ができれば翌年も見ることができたと思いますが叶いませんでした。