上州三山の一つに榛名山があります。その脇に子持山という山があり両者の谷筋に吾妻川が流れていています。赤城山を下がってこの川沿いの小野上という地区を散策しました。小沢沿いのスギの植林地内の舗装された林道を歩いていると湿り気のある大岩があり、そこにはイワタバコがたくさん着生していました。新潟では見ない景観ですが、群馬県に入るとごく当たり前に出てきます。
新鮮な葉が伸びてきている中に昨年の花柄や果実の残骸が見られました。雪の降らない地域は枯れた茎などがそのまま残されています。すでに中の種子はふりまかれて周囲に飛散していることでしょう。イワタバコは平らな土地に種子が落ちても生育はできません。切り立った崖などに種子が運ばれなくてはなりません。風に乗るような小さな種子でないと難しいですね。