オオミスミソウ 2023年06月13日 | 自然観察日記 シライトソウが見られたエリアにオオミスミソウも出てきました。残念ながらもう花はありませんが、オオミスミソウに出会えて感激と同時にその姿の違いに驚きました。この種は新潟を代表する花として弥彦山山塊や佐渡の大佐渡山塊が有名ですが、しかし、新潟県内と言えどほかの地域にはかなり珍しいのです。疑問な点は多いのですが、ここでは一応県内の種はまるごとオオミスミソウであるという考えでこの名前を使いました。
オオミスミソウの角のある葉 2023年06月13日 | 自然観察日記 在来のミスミソウ属の分類と分布が難しく私はまだ理解できていません。糸魚川地域は分布的にはオオミスミソウの分布域になるという考えがあります。ところが、この当たりに見られる個体はどれも小さいのです。角田山産のオオミスミソウに比べれば一回りは小さく見えます。
オオミスミソウの丸みのある葉 2023年06月13日 | 自然観察日記 さらに興味深い点が葉の形状です。角のある葉があると思えば丸い葉を持つ個体も普通に見られます。かつてはこういう個体をスハマソウと言っていましたが、混在して生育している様子を観ると葉の角の有る無しで分けるのは間違いだと気づきます。
オオミスミソウの葉裏 2023年06月13日 | 自然観察日記 実は西日本にはケスハマソウとされる種を考えることがあります。糸魚川の個体は葉の上面にはあまり毛が無いのですが裏面や柄には毛があってケスハマソウでもいいような気がしてきます。その他、太平洋側にはスハマソウという種、西日本にはミスミソウという種も加えて日本には4種のスハマソウ属を分類する考えがあります。余談ですが、よくオオミスミソウなどを雪割草という名前を使うことがあります。サクラソウ科にもユキワリソウという種がありますので、混乱を和らげるためでしょうかいつからか越後丘陵公園では漢字で「雪割草」と表記するようになっています。