これはタムシバです。つぼみの下に葉がありません。葉をかむと甘いことからつけられたとか、しかしかつて葉をかんだときは甘みを感ずる前に吐き出してしまいました。もう一度しっかりと体験しなければなりませんね。
早春の野山に白いコブシの花が目立ちます。越後にはよく似たタムシバという類似種もありますから、この両種の違いが話題になりがちです。高木はコブシで低木がタムシバ。それで間違いは無いのですが、この時期は花を見れば違いが分かります。つぼみの下に1枚の葉があるのがコブシですね。ちなみに越後のコブシはキタコブシといい基準種より花などが大きいのだそうです。
カタクリ同様、野菜代わりに利用していたという所も多く魚沼など積雪の大目の所にすばらしい群落が沢山ありますね。黄色のスミレは高山に行かないと見れないもの。しかし、越後では足元に生えています。そのことを話すと驚く人が本当に多いのです。
越後の自慢、オオバキスミレです。太平洋側の人には申し訳ないのですが、黄色のスミレを当たり前のように堪能できるのは雪国生まれの特権です。しかし、長岡ならどこにでもあるものと思っていましたが西山丘陵には個体数がかなり少ない気がします。県内でも分布に偏りがありそうです。
オオタチツボスミレに似て比較的大型の青いスミレですが、こちらのほうが少し透き通った感じがします。花のほうが早く葉がまだ伸びきらないうちに咲いています。それに、このスミレは地上茎はなく地際から葉と花が株立ちになっています。結構地下茎が太くこの茎をすり下ろしてとろろにして食べることがあると聞いたことがありますが、まだ試してはいません。というかそういう気にはなれないのですが・・・。
スミレの競演が始まっています。越後もスミレの宝庫、いろいろな種類のスミレが咲いています。ほぼ同じところに同じような色と大きさのスミレがありました。一つがこのオオタチツボスミレ。こちらは地上茎があり、花のときはしっかりとした葉が必ずあります。