梅雨も明けないのにもう秋がつく花が咲き出しました。アキカラマツ、花弁もなく色彩も地味な正真正銘の「草」。でも里山にはなくてはならない風情のある花だと思います。花の後に実を結んだ姿もいいなぁと思っています。
ギボウシの花の付け根には蜜腺があって子どもの頃に花をちぎっては舐めた覚えがあります。舐めるというより付け根からストローのように吸い取る感じですね。僅かに甘い蜜が口の中に広がりちょっとした自然の恵みを満喫したものです。
幾分日陰で湿り気の多いところにコバギボウシが青いやさしい花を見せています。涼やかな色は夏にふさわしい感じがしていいですね。とはいっても今年の夏は夏らしくなく雨がちの曇天続き。林の中はかなり暗く成長には光不足が懸念される状態です。
夏場よく見かけるのがこのシロオニタケ。結構大型の真っ白いキノコで、綺麗と言うよりどことなく近づき難い感じの雰囲気を持っています。薄暗い森の中で白くにょきっと立っていますから、名前を聞くとなおさらで、傘などに残る鱗片なども白い幽霊をほうふつとさせます。