ツツジの中ではもっとも遅い種の一つです。そればかりか最もツツジらしくないツツジです。花弁も3数性で素直に展開しないでよじれたり巻いたりします。らしくないついでに毒草ということになっています。特に蜜には人には有毒な成分が含まれているらしく、安易に花を口にやることは慎みましょう。これからしばらくは里山の林床を飾る重要な花ですね。
「ひっつきむし」の代表として有名はキンミズヒキ。ミズヒキとは全く別のバラ科で趣も全く異質です。衣服についた実は取るのに苦労するのですが、おかげであちこちに種子を運んでもらい生活圏を広げています。小さな花でその連なりも捨てがたいものの一つの花もしっかりとしています。
小さな花でそれも派手な色でないのによく目に留まります。あまり下草の生えていない場所に好んで生えている性でしょうか。網目模様の葉も特徴的で乱獲も心配されるのですが幸いまだまだ個体数はあるようです。ミヤマウズラがびっしりと生えるような里山であったらどんなにかすばらしいことでしょう。小ぶりとはいえラン特有な気品を感じてしまうのは私だけでしょうか。
野生のラン、ミヤマウズラの白い花が林のあちこちに顔を出しました。近くの湿地にはオオバノトンボソウも少し前から花を見せています。ほとんど訪れる人もいない場所に両種とも咲いています。それを愛でることができる私は何か世界を独り占めしたようなちょっといい気分でいます。
県北の朝日村の高根集落の奥に素敵な滝があります。「鈴が滝」。県人には普通に知られていると思いきや案外知られていません。そこを久しぶりの訪れてみました。梅雨末期の怪しげな空模様でしたが幸い滝についたときは青空も見えるまずまずの条件で、滝つぼから湧き上がるしぶきも心地よい日和でした。いいところですよ。かなり山奥ですから訪れる人もまばらでシーズン中でも3グループ程度でした。
この看板には 鈴が滝大滝:落差55m、幅10m 鈴が滝小滝:落差38m、幅5m 駐車場から徒歩15分 とあります。
この看板には 鈴が滝大滝:落差55m、幅10m 鈴が滝小滝:落差38m、幅5m 駐車場から徒歩15分 とあります。
目立ち始めたのがオトコエシ。1m以上の草丈、白い花が密集してつく花序、遠めでもすぐにそれと分かります。対比されるオミナエシが乱獲からでしょうかすっかり里山から消えて、ライバルがいなくなったことをいいことに一人気を吐いているのかそれともメスに気づいてもらいたいオスの行動のように自らの存在を示しているのでしょうか・・・。
あいにく雨模様で花がいい感じではありません。晴れた日のハグマの花はそのよじれ具合などなかなかいい味を出すのですが残念ですね。クルマバハグマが回りに多いのでそれを取り上げる頃、両種を比較する意味でもう一度いい写真を載せたいと思います。
花が少ないという夏場ですが、結構探すと出てきます。このオクモミジハグマもそのうちの一つ。少し本格的な花の時期には早そうですが、気の早い個体はもう咲き出しました。
越後では主要な春の山菜の一つで「シドケ(キ)」と呼んでいます。ほろ苦さを持った茎のシャキシャキ感がいいですね。
越後では主要な春の山菜の一つで「シドケ(キ)」と呼んでいます。ほろ苦さを持った茎のシャキシャキ感がいいですね。
越後のウバユリは「オオウバユリ」と分類されます。花も葉も大型ですね。日本海側の種は太平洋側の種に比べ「オオ」がつくものが沢山あります。日照時間に差があるためでしょうか、大型になって少しでも光合成をする面積を増やした適応と考えたほうが合理的な気がします。
ヤマユリに遅れること数日、ウバユリの出番です。里山の代表的な夏の花で大型なのですが、色彩といい半日陰の林の中にあることもあってとっても地味な存在です。花の咲く時期は葉がなくなることが多いので「ウバ(姥:歯がない)」とつけられたという話は有名です。しかし、葉が青々として残っている個体も散見されます。
花をアップで見ると花弁のようなのが見えますが、これががくに相当するもの。それに白いおしべが目立ちます。キンポウゲの仲間はいろいろとくせのある花が多いですね。
薬草として利用されるそうですが、かなり毒性が高いようで服用には注意する必要があるのだそうです。そういう使い方をしないで、まだ暑いこの頃涼やかな雰囲気の花を鑑賞するとしましょうか。
薬草として利用されるそうですが、かなり毒性が高いようで服用には注意する必要があるのだそうです。そういう使い方をしないで、まだ暑いこの頃涼やかな雰囲気の花を鑑賞するとしましょうか。