森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ユキワリソウの花

2021年07月27日 | 自然観察日記

八方のユキワリソウは薄ピンクの花を咲かせていました。サクラソウ科の多年草で、花筒はがく筒より長く上部で少しくびれています。


ミヤマハンノキ

2021年07月26日 | 自然観察日記

黒菱平の低木林の主要な構成要素がミヤマハンノキです。高いもので樹高3mほどで株立ち状態です。まだ雪解け後の時間がそれほど立っていないようで葉が展開し始めたばかりです。


ナナカマド

2021年07月25日 | 自然観察日記

八方尾根の黒菱平の鎌沼の湿地の縁にミヤマナラなどとともに低木林を作っている一つがナナカマドです。かなり大きな花穂を作っていて白い花をたくさん咲かせていました。ナナカマドは垂直分布の広い種で里山から亜高山帯まで見られます。さすがに高山帯にはウラジロナナカマドなど他種に置き換わりますが、シンリン限界に近いところまで自生しています。ここ黒菱平の低木帯ではかなり個体数はあるようです。


ナナカマドの花

2021年07月25日 | 自然観察日記

ナナカマドの花序は複散房花序とされ多数の花が付きます。バラ科の種ですから5数性の花です。果実は秋に赤く熟しいろいろな小鳥の餌になるそうです。ナナカマドの実はざっくり言って晩秋は比較的残っているように感じていて春になるといつの間にか無くなってしまうと思います。この当たりのことを鳥の渡りに関連させ春に南から北へ向かう鳥の餌になるのではという意見です。つまり、ナナカマドは北へ分布を広げようとしていると考えるのですが、なかなか面白い考え方だなぁと感心しています。この果実は寒さに合うと渋みが抜けるとか鳥に食べやすくなるように進化してきたと主張するわけです。当たっているのかどうかは判然としませんが、自然の奥深さを理解しようとする態度が大切だと思います。


ナナカマドの葉

2021年07月25日 | 自然観察日記

葉は奇数複葉で小葉は6~7対が多いようですが10対を超すものもあるようです。秋に赤く紅葉することは周知の事実で、この樹の生育する本数が多いほど山は綺麗な紅葉の場として評価されているようです。また、燃えにくい木という意味合いの名前になっていますが実際はよく燃える木なのだそうです。


ハクサンタイゲキ

2021年07月24日 | 自然観察日記

鎌沼の湿地にはハクサンタイゲキが繁茂していました。まだ成長途中で開花しきった花が見られませんでしたがトウダイグサ科の一風変わった草姿を見ることができました。主に日本海側の高山に見られるのだそうですが、新潟県内では経験的に見られないのではと思います。別名ミヤマノウルシ。


ミヤマナラ

2021年07月23日 | 自然観察日記

鎌沼は低木で縁がちどられています。その中にミヤマナラがありました。ミズナラの変種といわれ高山に生育しています。樹は大きくならずすべて小ぶりです。