森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

バイケイソウの葉

2021年07月15日 | 自然観察日記

コバイケイソウに似て脈の目立つ広い葉です。1.5mにはなる高径の多年草でコバイケイソウ同様毒草として知られています。


コバイケイソウの群落

2021年07月14日 | 自然観察日記

亜高山から高山帯にかけて湿った場所にはコバイケイソウが普通に見られます。栂池自然園内でも芽生えたばかりの芽が至る所に出ていましたが、栂の森の散策路内の湿地にはもう花盛りです。標高にして250mほど下がったところです。優に10日~2週間は差があるように思います。


コバイケイソウの花

2021年07月14日 | 自然観察日記

中央の花序の花が咲いているところをアップで観てみると、雄花と両性花がわかります。花序の下部と脇の花序はほぼ雄花でできていますから、結実する部分は花序全体の上部のみになります。


コバイケイソウの葉

2021年07月14日 | 自然観察日記

猛毒で知られるコバイケイソウです。知っているものにとってはどうして間違えるのか不思議ですが、似ているものと区別できる眼力を身に着けるように訓練しなければなりません。


オオバミゾホウズキ

2021年07月13日 | 自然観察日記

ハエドクソウ科に分類されるオオバミゾホウズキです。亜高山や高山のやや日陰の湿った場所に見られる多年草です。あまり注目されない種のように感じますが綺麗な花姿をしています。ただ、今まではゴマノハグサ科として記憶していましたから、新分類にはなかなかついて行けません。


オオバミゾホウズキの花を横から

2021年07月13日 | 自然観察日記

花を横から見てみました。花冠は長くがく筒の2倍はあります。ミボホウヅキの名前は「ホウズキ」の実に似ているところからなのだそうですが、怠慢なことに何度もミゾホウヅキに出会っているものの実をしっかり観察したことがありません。黄色い花に誘われなくても水辺には必ず立ち寄って観察しなければなりません。


ノウゴウイチゴ

2021年07月12日 | 自然観察日記

栂の森の遊歩道にノウゴイチゴがありました。最初はシロバナヘビイチゴ(モリイチゴ)と思っていたのですが、何か違和感があって確認のため調べてみると・・そういえば花弁の数が多いのはノウゴウイチゴではないかと気づきました。それにしても今まで見てきたノウゴウイチゴの環境が合致しません。この環境はシロバナヘビイチゴの環境と思い込んでいたのが過ちのもとです。ノウゴイチゴもこういう深い森の林床に自生することもあるのだと教えられました。


ユキザサ 2種

2021年07月11日 | 自然観察日記

栂の森にユキザサがたくさん見られるのですがタイプの異なる2種が入り混じって見られますので、難しいユキザサののことですから混乱気味です。左側がヤマトユキザサ(オオバユキザサ)、右側がヒロハユキザサ(ミドリユキザサ)と思われます。並んで自生しているとは・・・こういうこともあるのかと自分に言い聞かせました。事実は奇なりです。


ヒロハユキザサ

2021年07月11日 | 自然観察日記

雌雄異株のユキザサは同定が難しいものです。全体が緑色をしている特に茎が緑色をしている種がヒロハユキザサ(ミドリユキザサ)と考えてよいのですが、この森では一概にそうはいかないとわかりました。