山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

ぼくの前に道がある

2010-09-10 20:24:30 | 農作業・野菜
 今夏前半からたらたらと作業していたわが畑の道ができました。
 他の人も利用するので余り草茫々もいけません。
 いつも雑草刈りに追われた場所でもあります。

 そこで、草刈終了後に、これはチャンス到来とばかり防草シートをひき、そのうえに砂利をひき、やっと完成です。
 小さい砂利は25袋くらい購入しましたが、一部は畑から掘り出した石を活用しています。砂利の上にさらに、オガクズを上積みしてみましたが効果はわかりません。

 ボクの前に道はある!??
 そう、光太郎の詩が思い出されます。
 中高生のときはえらく感動した詩でもあります。
 けれど、今ではその主情的な感性は戦争賛美の光太郎の詩とつながるものを感じます。
 
むしろ、感情を抑えた魯迅の小説「故郷」の「もともと地上には道はない。…歩く人が多くなれば道ができる」という言葉に惹かれます。
 それは、清王朝崩壊後の中国の内憂外患の時代を見つめる魯迅の葛藤があります。
 「絶望の底から拾ってきた希望こそ本物だ」と語る言葉に力があります。

ただし、光太郎の気迫には迫るものがありますね。

「僕の前に道はない
 僕の後ろに道は出来る
 ああ、自然よ 父よ
 僕を一人立ちにさせた広大な父よ
 僕から目を離さないで守ることをせよ
 常に父の気魄を僕に充たせよ
 この遠い道程のため
 この遠い道程のため」
   高村光太郎「道程」より      
コメント
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