山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

初詣で寺社めぐり

2014-01-02 20:45:04 | 歴史・文化財
 娘二人と久しぶりに初詣に行く。
 数万人規模の初詣の寺社ではなく、アニミズムの原点であるしっとりとした空気を感じたいと近所の寺社をめぐることにする。

  
 とあるお寺で「延命十句観音経」が書いてある塔を見つける。
 そこには「一鐘一周一心祈願」と書いてあり、鐘をつき車輪を回しながらその周りを歩きながら仏とともにあることを祈願するというわけだ。
 
                     
 そのそばには、「おびんずるさま」(お賓頭盧さま)という釈迦の弟子で16羅漢の一人の石像があった。
 色が派手なのが気になるが、自分の体の悪いところと同じ所を撫でると治るという。
 胃の調子が悪いので胃の辺りを撫でてみる。
 お寺によって経営感覚の差が大きいのを感じる。

     
 神社には神輿が飾ってあった。
 これこそまさに日本の「技」の極意が込められている。
 木工・金工の両方の粋を見る。

                       
 その隣にひっそりと「皇威宣揚」の扁額が乃木希典の字で彫られていた。
 この発想は大和朝廷から現在まで続いている。
 戦前は神社がその精神的支柱の尖兵として戦争に利用された。
 しかしそれを自省する神社の発信をみたことがない。

 娘たちは「ご朱印帳」でラリーを楽しんでいるが、できれば日本の歴史の中で寺社が果たしてきた功罪をわかってもらえればいいのだが。
 と親ごころは複雑と希望とがカオスを泳ぐ。  
     
コメント (2)
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