信号のない里から欲望の街に出かける。
慣れない道路に迷いながら映画の上映会場にギリギリたどり着く。
自主上映の「降りてゆく生き方」というタイトルが素晴らしい。
倉貫健二郎監督、武田鉄也主演。刈谷俊介の脇役が光る。
経済成長が幸福のすべてではないことを各地の市民運動家から学ぶとともに、いっしょに300箇所以上の上映運動に取り組んでもいる。
作品的には荒さが目立って奥行きが足らない。
武田鉄也におんぶしたことと主人公の変革過程が平板に終わってしまっているので、感動がいまひとつだったように思う。
この映画の基となっている『変革は弱いところ、小さいところ、遠いところ』(清水義晴、太郎次郎社)を十年前くらいに読んでいた。
イデオロギーや国民的課題から人や社会を見るのではなく、どこにでもいる当り前の人間とかかわる接点に、人間の原点やグローバルな世界が見えていくのではないかと思えた。
それまでのオイラの考え方・生き方を根本から問う実践書のような気がした。
狙いは優れた映画で、台詞も含蓄のあるものだったが、物足りなさが残ったのが残念。
ドキュメンタリーのほうが説得力があったのではないかと思った。
それほどに、原作は優れたルポルタージュだったからだ。
慣れない道路に迷いながら映画の上映会場にギリギリたどり着く。
自主上映の「降りてゆく生き方」というタイトルが素晴らしい。
倉貫健二郎監督、武田鉄也主演。刈谷俊介の脇役が光る。
経済成長が幸福のすべてではないことを各地の市民運動家から学ぶとともに、いっしょに300箇所以上の上映運動に取り組んでもいる。
作品的には荒さが目立って奥行きが足らない。
武田鉄也におんぶしたことと主人公の変革過程が平板に終わってしまっているので、感動がいまひとつだったように思う。
この映画の基となっている『変革は弱いところ、小さいところ、遠いところ』(清水義晴、太郎次郎社)を十年前くらいに読んでいた。
イデオロギーや国民的課題から人や社会を見るのではなく、どこにでもいる当り前の人間とかかわる接点に、人間の原点やグローバルな世界が見えていくのではないかと思えた。
それまでのオイラの考え方・生き方を根本から問う実践書のような気がした。
狙いは優れた映画で、台詞も含蓄のあるものだったが、物足りなさが残ったのが残念。
ドキュメンタリーのほうが説得力があったのではないかと思った。
それほどに、原作は優れたルポルタージュだったからだ。