ツル植物は手ごわい。キウイのジャングルもなんだかんだで剪定に一週間近くかかった。それがやっと終了した。毎日のように朝食でいただいているキウイへのお礼に追肥をするとともに、かなり大胆に強剪定を行う。
太さ10cm以上はある変形幹も伐ってしまったがやはりやり過ぎてしまって空白の空間ができてしまった。キウイジャングルは縦横無尽に伸びているので1本1本確認して伐らないと失敗してきた教訓があるのに。キウイの剪定は焦ってはいけないのだ。他の枝を無理に誘引して空白を埋める。
キウイ棚の下は剪定した枝で埋まり始め歩くのも危険な状態になった。紆余曲折の人生は確かな味もあるが全身傷だらけでもある。傷をバネに旨みを獲得していくのが生きる醍醐味というものに違いない。自他を傷つけないようブツブツあてつけを言いながら作業を敢行していく。
一部はガーデンシュレッダーにかけようと枝を運搬する。しかしシュレッダーの調子が悪くやっぱり思う通りに行かない現実にストレスが溜まる。このジャングル材を焚き火にするかそれともシュレッダー修理に向かうか、その周辺の手間をめぐり海馬が混乱する。
とりあえずきょうでキウイ剪定と誘引作業とを終えることにする。寒風の中ではさすが作業は辛いものがあるが、出荷するつもりがないので適当に中断して暖を取れるのが気楽稼業というものだ。そうして炬燵にあたりながらキウイの甘酸っぱさをいそいそと口中に取り入れる「日日是好日」デイとなる。