高速道路のSAの駐車場でかっこいい車を発見。あとで調べてみたら、トヨタが1984年~1999年にかけて製造販売してきた人気のスポーツカーらしき「MR2」だった。MR2とは、「Midship Runabout 2seater」の略だ。エンジンが「船体」の真ん中近くに配置しているので「Midship」。「 Runabout」とは「その辺を気軽に走り回る」というのが真意。「2seater」は2席だけの座席。
フロントエンブレムは、MRを図案化した猛禽類のデザインで若者の心を揺さぶる。ロゴの中にも、Midship Runabout の造語を入れている。日本の自動車ロゴは極めて少ない。だから初めてこのロゴを見たときは、外国車と推察した。外国の車は猛禽類がお好きなようだ。いかにもフロンティアらしい誇りも感じるが西洋の驕りも感じてしまう。
スズキの「ラパン」は、ミッフィーのうさこちゃんがロゴとなっている。ラパンとはフランス語でウサギを意味する。しかし、外国車にはジャガー・馬・虎・ライオン、さらには蛇・サソリとかの能動的な動物が主流だ。ダッヂの羊が珍しいくらいだ。そこんところが、産業革命や戦火を背景にした自動車の歴史・苛烈な吸収合併とロゴデザインとの宿命があるのかもしれない。