今年ほど草刈りできにくい年はなかった。雨天が続いたり、炎暑がやる気を焦がしたり、草苅機が調子悪かったり等々、ついつい草刈りが遅れ気味だった。そのつけがやってきた。肥料を積んであるところまでの道が消えてしまったのだ。気が付いてみたら、どの雑草も2m以上もある。元気な雑草の波が続く。
愛用している草刈機はナイロンコードを使用している。石が多いところでもきれいに草刈りできるのが魅力的だった。しかし、現実の雑草の茎は太くなっていてナイロンコードでは歯がたたない。金属のチップソーで草刈りしたいがうまく動力が動かない。それでもごまかしながらなんとか道を拓いていく。目の前の雑草の波しか見えない草刈りの中やっと向かい側が見えてくる。やっと1本の小さな道が開通する。
心は秋植えの畝を早く作らなければならないと焦るが夏野菜の残骸の整理をやらないと次に進めない。心は焦るが体は昼寝を要求する。すると、一日の労働時間がかなり短くなってしまう。
それにしても雑草の生命力はたくましい。しかし、そのパワーは都会のコンクリートジャングルにはかなわない。雑草と向き合う暮しを喜びとしなければならないと思うのだが。