東名高速の海老名SAで新宿中村屋のインドカリーパンの看板を発見。新宿中村屋といえば、当代一流の芸術家たちのサロンがあり、戦前イギリスからの独立をめざしたインドの革命家ボースを匿ったことでも有名なお店でもある。そのボースが亡命中に伝授したのがインドカリー。それをカリーパンとして売り出したのが昭和15年からだった。
こここで初出店ということでさっそく列に並んでみる。チキンは売切れだった。チーズ味はもう一息チーズを入れてくれればまた買いたくなる。和牛カリーは純インド式カリーをベースにした旨みと伝統があふれていた。
カリーパンの隠し味には、「ガラムマサダ」を振りかけているという。それで、「ガラムマサダの種」も購入。食べてみると辛みが口内に充満する。究極を追求する職人気質がここでも表現される。
安くはない値段だが味はいわゆるインドカリーの味に肉薄する。中村屋の伝統を誇りにするシェフたちの心意気をさらに感じる。おかわりが欲しいと思ったときには残念ながら海老名を離れていた。