朝、裏山の道草山で栗拾いをしていた。するとやっぱり、イノシシが栗をきれいに食べた跡が残っていた。あの栗の棘からどうやって栗を取り出すのだろうか。栗のかけらも残さない完ぺきな食事だ。そこはオイラが寝ている寝室から5mほどの近さだ。それでもイノシシが栗を食べているときの音は聞こえない。それほどに沈着慎重なイノシシなのだ。
草刈りをしているとき、イノシシのアジトを発見。深さ30cmほどの穴が2カ所もあったので家族で住んでいたのかもしれない。穴の上と左右は背の高い草で覆われていた。ちょうどここは、玄関を俯瞰できる場所でもある。つまり、われわれはイノシシに監視されながら生活していたんだ。さいわい、出くわすことはなかったけど。