山猿さんが持参してくれたアネモネやクロッカスの花がいまだに咲いている。すぐに花びらが落下しそうな感じだったがそうではなかった。そのうえ花にまつわるいろいろな物語や効能があるようだ。アネモネは、ギリシャ語のアネモスという「風」を意味する語源から来ていて、英語でもwind flowerという。つまり、長い毛を持つ種は「風」で運ばれるということからの由来だ。
ギリシャ神話にもローマ神話にも登場するほどの目立つ花でもあり、地中海地方あたりから明治初期に渡来している。印象派の絵画やアールヌーボーの工芸品あたりにもモデルになっていてもおかしくない。
同時に、「クロッカス」(アヤメ科)も加えてくれた。小学生のとき水耕栽培をやったような記憶がある。クロッカスは、ギリシャ語の「クロケ(糸)」に由来し、糸のような細長い雌しべを持つ種を示すという。サフランとの違いがよく分からないので、調べてみると。こんなに違う。
クロッカス ①春咲き・秋咲きがある ②花色が多い ③雌しべが黄色 ④食べられない
サフラン ①秋咲きのみ ②花色は紫のみ ③雌しべが赤色 ④食べられる
山猿さん、いつもありがとう。