山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

法事で人と墓に囲まれる

2014-05-11 20:09:33 | 石仏・石造物
  法事で都会に行く。
 人の波に酔いそうになる。
 森や植物と共生してきた人間がそれを放擲し、コンクリートジャングルに狂奔して当たり前になってしまった現実。
 都市中心主義は地方を疲弊化させ、人間の心も疲弊化させる。
 750年以上生き抜いてきたという都内最大の「イチョウ」も場末に追いやられている。

      
 元宝塚トップスターだった「越路吹雪」の墓前はいつも花が飾られている。
 それを横に見ながら密集した墓をかきわけながら?母の墓をめざす。

 読経を聞きながら、文化の中心であった宗教はいまや葬式仏教・法事仏教に貶められたことをまた突きつけられる。
 生きる希望は日本の宗教から削除されたかのようだ。
 つまらない説教は聞きたくないが、だれも理解できないような読経を止める宗教改革が必要だ。

                         
 モダンな墓を発見する。
 「赤松沙鷗」という有名人らしい墓らしいが詳細はわからない。
 ただし、その奇抜なデザインは従来にとらわれない生き様をみる。

 
 寺院群が密集する街路に「天真寺」という寺を発見。
 あまりに小さな石に掘られた寺の名前を見て廃寺を「やっぱりな」と想像した。
 しかしもう少し近づくと想像を絶する巨大な五輪塔の出で立ちに驚愕する。

                       
 それもそのはず、ここは大名の墓所だったようだ。
 どおりで破格の大きさの五輪塔がいくつか見られる。
 茶人であり松江藩主で知られる松平不昧公の隠居所もある。


    

   
 

 
 
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シイタケ用のほだ木を入手

2014-05-10 09:33:39 | 食彩・山菜・きのこ
 昨年は体調の関係で道草山のコナラを伐採できず、シイタケの菌打ちを断念していた。
 ところが、たまたま「春野山の村」でほだ木を作っていると聞いていたので、急遽菌といっしょに購入することにした。

                      
 しかもそこに友人がいたのでその軽トラックで運搬してもらったという、渡りに船のタイミングだ。
 30本近いほだ木を運搬するのもけっこう息が荒くなる。

 菌打ちを早急に終わらせたいが、畑の準備もまったなし。
 スローライフで読書と散歩をメインに構想していた夢は、肉体労働に追われる現実。 それはそれで楽しくないわけではないが、心の余裕をちょびっとこじ開けたいものだ。 
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ヤマウド栽培に感心

2014-05-09 21:34:04 | 食彩・山菜・きのこ
 ヤマウドをいっぱいいただいた。
 わが畑にもあるがほったらかしなので、毎年芽は出るもののそれほど増えてはいない。
 栽培のコツを聞いたら、株分けして芽が出てきたら空きダンボールを被せると軟白部分が広がるという。

                   
 近所にもお裾分けして夕飯にキンピラ風炒め物でいただく。
 ツーンとくるアクはさすが山菜の王者。

 保存方法は、酢入りの湯で軽く茹でてから冷凍保存があるという。
 いっぽう、ウド味噌という手もある。
 フライパンにゴマ油を入れてからみじん切りにしたヤマウドを炒めて、そこにみそ・砂糖・みりんを投入、最後にすりゴマを入れて出来上がり。
 
 最後に、消毒済みの壜に詰めておく。
 これはあったかいご飯に載せて食べるのが良さそう。
 いつもながらありがたい恵みに感謝。
 
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トマトハウス建設成功

2014-05-08 21:49:40 | 農作業・野菜
 トマトの苗を衝動的に買ってしまったので、トマトハウスを早急に建設しなければならない。
 それにはいくつかの手順をクリアしておく必要がある。
 不足している部品の確保、支柱の確保、ビニールの修繕など。

                   
 部品はホームセンターに買いに行ったが、ビニールを抑えるタッパーがまだ足りなかった。
 支柱は竹で切り出してあったのをそのまま使用。
 けっこうな本数が必要なので、竹の切り出しから始めるともう一日かかってしまう。
 穴や切れているビニールを幅広のテープで修繕。

      
 ロープを引っ張りながらそろりと立ち上げる。
 風が強いときはそれができない。
 最大の難関を今回はスムーズにできたのがうれしい。
 やはり経験値を積んでいくと要領も見えてくる。

 準備に一日、立ち上げに一日。
 完成までにはまだ80%だが、ここまでできれば明日はトマトの植え付けもできる。

 動いていれば希望が少しずつ近づいてくる。

                      
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5月の尾上ガーデン 2014

2014-05-07 22:32:26 | 植物
 5月の連休中は遠出をしないのが毎年のしきたりだ。
 おかげで渋滞で疲れることはない。
 町内の「尾上ガーデン」に行く。
 とくにエビネが見事だ。

                       
 いろいろなエビネがあったようだが、微妙でわからない。
 「キエビネ」らしきものがあったが、色は黄色というよりオレンジに近い。

             
 西洋アジサイのような見事な「オオデマリ」(スイカズラ科)が咲いていた。
 そう言えば、ムシカリやヤブデマリはガクアジサイに似ている。

                       
 鎌倉時代、承久の乱で敗れた順徳上皇が佐渡へ流されたとき、都を忘れるために白い菊を植えたという。
 それは一般的には「シロヨメナ」というらしいが、後世では色鮮やかなほうを「ミヤコワスレ」と呼んだという。

 
                   
 アヤメやノハラショウブなどが咲く前に最初に咲くので「イチハツ」(一初)という。
 アヤメだとばかり思い込んでいたが、どうも網目模様やビラビラのトサカ様のものがアヤメと違う。

      
 花を横から見ると、「丁」の字に似ているのでついた名前という。
 いっぽう、江戸時代オランダから輸入されていた万能薬の「チョウジ」の花に似ていたためつけられたという説もある。

 携帯電話で撮った画像なので不鮮明だったが、4月のコンサートのときとはガラリと庭の顔ぶれが変わったのがよくわかる。
  
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人懐っこいウスバシロチョウ

2014-05-06 21:55:18 | 生き物
 4月下旬から畑でよく見かける蝶に、「ウスバシロチョウ」がいる。
 はじめは「モンシロチョウかスジグロシロチョウの仲間かな」と思っていたら、アゲハチョウの仲間だという。

       
 食草が裏の道草山に群生する「ムラサキケマン」というから、ひょっとすると発生源はわが裏山ということになる。
 とにかく、飛び方がユラユラしているのでこちらの心が和んでしまう。
 しかも、農作業をしていると近くまで寄ってくるのだ。

                        
 そのうえさらに、翅の模様がユニークだ。
 まるでだらしのない垂れ眼の模様とくる。
 昆虫の模様は相手を脅す顔が多いのに、これは相手を平和共存させてしまう。

      
 和宮様が「シロシタホタルガ」の幼虫を畑の脇で発見した。
 食樹が「クロミノニシゴリ」(ハイノキ科)という目立たない木だ。
 ハイノキ科はアルミニウムを多く含んでいるという。
 それで、その木を燃やして灰を媒染剤に利用するので、「灰の木」と言ったそうだ。

 なんの変哲もない田舎の風景のなかにも、こうした生き物たちのドラマの豊富さに感心する日々。
 殺伐とした世界情勢や通り魔的殺傷事件が多い昨今、こうした環境にあることはありがたいことだ。

 尖った心を捨て、山里へ行くべし。
 
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ホウ葉の柏餅

2014-05-05 20:07:13 | 出会い・近隣
 アウトドアの師匠夫妻と朝食を食べ終わる頃、ポツンと雨が落ちてきた。
 その後はしっかり梅雨の前触れのような雨天となる。
 師匠たちはそんなたなびく靄の森へと颯爽と帰還していった。

 入れ替わるようにして、近所の長老がやってきた。
 できたての柏餅と「ショウブ」を持ってきてくれた。
 柏餅は、ホオノキの若葉で包まれていて、まだ暖かい。
 
                      
       
 先月に和宮様が畑の脇のヨモギでヨモギ餅を作っていた。
 餡入りの餅は近所に配ってしまってすぐなくなったが、のし餅はしばらく楽しむことができた。

                       
 わが家にもホウノキがあるからその若葉を使えば、柏餅も作れる。
 ホオノキはホオガシワとも言われ、地域によって「柏葉」ではなく利用されているという。

 朴葉の若葉なら葉っぱごと食べられる。
 実際、長老の柏餅をまるごと食べてみると朴の香りも楽しめた。
 小豆味も絶品だった。

 もちろんきょうは、菖蒲湯だ。

 
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師匠わが家に降臨す

2014-05-04 21:53:42 | 野外活動
 裏の畑の畝がまもなく完了する頃、誰かが呼ぶ声がする。
 そろりと玄関のほうへ行くと、きのこ・山菜などわがアウトドアの師匠夫妻が来ていたではないか。
 遠方よりまさに降臨したのだった!?

                      
 さっそく焚き火が始まる。
 安心して火加減を見てもらう。
 野外料理もいつのまにか食べられるようになっていく。

        
 七輪も大活躍。
 畑で収穫してきたパセリ・新玉ねぎ・春菊・セロリ・ネギもその場でサラダや和え物に変化していく。
 目の前の食材でレシピを創造していく過程がさすが師匠夫妻だ。
 その早業と発想にまたまた驚かせられる。
 脱帽。
 そしてありがとう。
  
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大量のマテ貝をまずは茹でる

2014-05-03 22:37:45 | 生き物
 マテ貝を食べ過ぎるとゲリピーになる。
 消化が悪いのでほどほどがよい。
 焼いて醤油につけて食べるシンプルなのがよいようだ。
 保存を考えてまずは茹でる。

     
 殻をはずして身だけを集める。
 冷めたら冷凍保存をしておく。
 
                       
 殻は畑に散布する予定だ。
 捨てるところがない。
 いっぱい捕るには塩がけっこう必要なのもわかった。


  
                     
 マテ貝をよく見ると、二枚貝であるのがわかる。
 先端はまるで人間の爪みたいだ。
 環境が悪いと移動してしまう。
 「マテ」(真手)とは、両手という意味もあるらしい。

 マテ貝の捕り方を手取り足取り教授してくれた達人に頭が下がるばかりだ。
  
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マテ貝採り初体験

2014-05-02 23:13:01 | できごと・事件
 真っ青な空の下に久しぶりの海辺にいた。
 人工的に作られたという浜辺なのに、マテ貝が採れるという。
 生まれて初めてマテ貝採りの方法をアウトドア達人に教えてもらう。
 まずは1cmほどの砂をスコップで掘り出す。
 出てきた穴に塩をかけていく。

                     
 すると、塩分濃度に敏感なマテちゃんが何事かと地上に頭を出す。
 あわてて手を出すと感ずかれてひっ込んでしまう。
 掴んだらゆっくり綱引きをするようにゆっくり持ち上げていく。

        
 このアナログな駆け引きが醍醐味だ。
 大型機械でかっさらってしまえば大量の収穫は間違いないのだろうが、それはマテちゃんに礼を失するものだ。
 春の海風が暑さを和らげる。
 連休直前のあわただしさにロシアンブルーの青空は心を潤してくれる。

                     
 帰宅早々、和宮様はさっそくマテ貝料理に着手。
 マテ貝を軽く茹でてから、ガーリックバターでマテ貝を炒めたうえに、畑のパセリを添えてできあがり。
 でかいアサリを食べたようなウーマイ食感だ。
 こんどやりたい焚き火パーティーのメインはこれに決まりだね。                     
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