田舎生活実践屋

釣りと農耕の自給自足生活を実践中。

中村氏の釣りだより(2021/12/9)

2021-12-09 17:22:36 | 中村氏の釣りだより
(私の釣りの師匠の中村氏の釣り報告)
2021年12月8日(水)

12月6日月曜日 相島に釣りに行きました。この島は猫島として有名だ。
フェリー乗客の3割が猫好きの人達。釣り人が3割で残りが地元住民だ。

大潮だったので、大漁を期待したのだがアブッテカモ(スズメタイ)の襲来で全く釣りにならない。
途中小アジが釣れたので、泳がせ釣りに大物を期待したが反応なし。
釣り人がやってきたので何を狙っていますか?と尋ねるとブリとのこと。
「エエ!ここでブリがつれる?」
私は先月この岸壁で35センチの石鯛を釣り上げ、さらに大物を連続でばらしていた。
あれはブリだったかもしれないと悔しくなった。でもブリが釣れるとは驚いた。
このあたりで実績があるとのことだった。何やら勇気がわいてきた。

私の釣りをキジ猫が前足をそろえ見守っている。
近所にトラちゃんという猫がいるがそっくりだ。
トラちゃんは元新聞社に勤めておられたTさん宅の猫である。
トラちゃんは大物である。我が家の座敷に入りこみ座布団の上で昼寝して帰る。
トラちゃんそっくりのこの猫は、おこぼれちょうだいと私のそばから離れない。
目線を私に向け、「ちっともつれませんね」と言わんばかりだ。
見上げるとトンビが4~5羽、青空高く舞い上って小さく見える。
赤いウキがピクンと消える。今度は手ごたえがある。巻き上げるリールが重いぞ。
スズメダイが5連チャンで上がってきた。またかとウンザリ。
猫のほうへ放り投げると、走っていくが食べない。私のほうを振り向いて「この魚はおいしくないよ、アジがいい」と言わんばかりだ。猫もおいしい魚は知っている。アジが釣れると、針から外していないのにとびかかって奪っていく。でも投げた魚からは離れない。足元に確保している。次々にスズメダイを放り投げていたらトンビの集団が急降下してスズメダイを掴んでいく。見事というほかはない。時々失敗もあり面白い。魚をつかんだトンビを数羽が追いかけていく。
今度はトンビが数羽、猫の足元にあるスズメダイを狙って急降下してきた。確保に失敗。
トンビはあきらめることなく再三挑戦してくる。
猫さんはそのたびに2本足で立ち上がり威嚇している。トンビの集団が20羽ほどに増えてきた。そばで見ると大きい。両翼で2メートル近い。私はスズメダイを上に向かって放り上げる。見事な空中キャッチで鮮やかというほかはない。魚が釣れるたびにトンビ同士の奪いも激しくなってきた。
猫さんはキョロキョロと空を見上げて落ち着かない。足元の魚を食べる気配はないが自分の所有を主張している。
再び数羽のトンビが舞い降りてきた。トンビの襲来にひるむ気配はない。猫さん再び2本足で立ち向かう。ついに猫とトンビが衝突、猫パンチがトンビの胸を直撃。爪を立ててひっ掻いたようだ。トンビの羽根が風に舞う。猫もひっくり返ったがすぐに戦闘態勢を整え空を見上げる。その様子が面白い。
トンビと猫の争いは続いていたが、ついにトンビが猫の魚をさらっていった。猫さんは別に残念がっている様子はない。トンビがその気になれ猫の首筋を鷲掴みにして海に放り込むことはたやすいことだがそれはしない。
私は相変わらずスズメダイが釣れるたびに放り上げ、上両者の争いを楽しんでいた。
観察していると猫とトンビの心理作戦が面白い。
トンビが一枚上手であることは明白だった。
トンビはどこへ去ったかと思っていると、釣れるとすでに頭上に舞い戻ってくる。
彼らは、獲物が釣れると、山から一斉に飛び出してくる。その速さからしてウキを見ているとしか思えない。トンビも私のウキを見て釣りをしていたのだと納得。
おかげで一日中、トンビと猫と一緒になって、小魚釣りを楽しむ羽目に陥っていた。
私は海より、猫や空を見上げている時間が圧倒的に多かった。
帰りのフェリーでは、魚を放り上げすぎて痛めていた右ひじが痛み出した。
おかげで本日釣果ゼロ。丸坊主
追  翌日、肘の治療に鍼灸院に出かけた。


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