石碑調査(栃木県限定)と拓本等について(瀧澤龍雄)

石碑の調査(栃木県内限定)を拓本を採りながら行っています。所在地などの問い合わせは不可です。投稿は、実名でお願いします。

「多摩石仏の会」様との庚申塔巡り

2005年11月16日 | Weblog
「多摩石仏の会」との庚申塔巡り

先週11月12日~13日の2日間は、栃木県岩舟駅(JR両毛線)を集合地として、岩舟町→旧・葛生町→旧・田沼町→佐野市→足利市東部地区の庚申塔を中心とした石仏巡りを行う。参加者は、多摩石仏の会から石川博司会長を始めとして犬飼康裕氏、中山正義氏、多田治昭氏、加地 勝氏、五島公太郎氏の6名と現地から高橋久敬氏に私の合計8名。
これだけの、庚申狂いのメンバーを当地に迎えての庚申塔巡りだけに、当地ならではの選び抜いた庚申塔をご案内する事にした。
しかし、中山氏が加わったことで、その中に中山氏が実見していない延宝までの庚申塔を途中途中で加えたのは言うまでもない。その成果はバッチリで、これで中山氏のこの地方に於ける江戸食までの庚申塔調査は無事に悉皆となる。
1日目は、岩舟駅に集合するやお互いに自己紹介する間もなく、2台の車に分乗してまずは、岩舟町・龍鏡寺にある延宝庚申塔へ向かう。ここの庚申塔銘文は、私もまだ未解読だけに今日は何とかなるだろうと少なからず期待したが、それには時間が足りずにタイムオーバーとなる。全体的に今回は、銘文解読よりも碑塔所在確認の意味合いが強くなったのは、1基でも多く当地の庚申塔を見せたいがために仕方がないことである。だがその中身は、今回の石仏巡りは、事前に「写真だけを撮って喜んでいる方の参加は拒否」との申し合わせだけに、実り多い石仏巡りの2日間だった。また両日とも快晴に恵まれたとはいえ朝から夜暗くなるまで、本当に良く巡り歩いたもので、その多摩石仏の会の皆様のタフさに感心されられること多であった。
手前味噌の感がなきにしもあらずだが、今回の石仏巡りは皆様にとっても充分に満足戴けたものと自負している。しかし如何せん当地は日本一の庚申塔密集地だけに、案内できたのはその中のほんのわずかである。特に、庚申塔群はほとんどご案内できなかったのは心残りだが、これはまた別の機会に譲ろう。いずれにせよ、今回は駆け足の庚申塔巡りだっただけに、今度は各自で気になる当地の庚申塔を個人的に見に来ていただけたら幸いと思う。そしてこれからも、益々の「多摩石仏の会」の皆様のご活躍を期待しながら、別れもまた振り出しに戻ってJR岩舟駅だった。なお、今回は高橋久敬氏には大変お世話になりました。高橋氏の主たる調査対象外の石造物に、2日間もつき合わせてしまった。また、高橋氏のお骨折りにより「赤面金剛木彫像」を、皆様に見せられた事に深く感謝したい。そして行く先々のお寺さんでは、突然の訪問にも関わらず住職様の暖かいご配慮に感謝申し上げます。特に、佐野市赤見町の西光院様には、突然行って「例の、庚申塔軸物を見せて」の厚かましいお願いにもかかわらず快く拝見させて下さり、本当にありがとうございました。
以上、まだまだ書きたいことはあるのですが、それらは来年の「多摩石仏の会」会報に掲載されることでしょうから、それを楽しみに致しましょう。
参加されました皆様、本当に遠路お越し下さいましてありがとうございました。また機会がありましたら当地へお越し下さい。栃木県内ならどこぞなりと、私で良ければご案内いたしますので…。(帰り際に、石川市の「来年も…」という言葉は、今回聞こえなかったことにしておきますが)
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