石碑調査(栃木県限定)と拓本等について(瀧澤龍雄)

石碑の調査(栃木県内限定)を拓本を採りながら行っています。所在地などの問い合わせは不可です。投稿は、実名でお願いします。

12月1日は多摩石の皆さんと那須地方へ行く

2007年12月02日 | Weblog
 12月最初の土曜日である1日は、多摩石仏の会会員の加地氏の発案で、多田氏に五島氏を加えた3人に私とで那須方面の石仏巡りに行きました。天候は申し分なく、風さえない絶好の石仏日和となりました。朝、9時に五島氏一人が先行してJR黒磯駅に着いたので、他の人達が来るまでの僅かな時間を利用して駅前の黒磯神社へ一緒に行きました。そしてそこで思わぬ石塔に出会えました。それは、当栃木県ではまだ出会っていない「地神」塔です。また、足尾山灯篭には宝珠の代わりにキツネ像が乗っている灯篭などもあり、私としてはこれで念願だった、初めて栃木県で地神塔に出会えた嬉しさで、何はともあれバンバンザイである。
 さて、最も遅く到着したのは宇都宮駅で一電車乗り遅れた加地氏で9時38分に到着。全員が揃うや挨拶もそこそこに早速、先ほど行って来た黒磯神社へ今日の石仏巡り予定には入っていないのに行く。何しろ地神塔は、栃木県には原則として無いので、私としては多田氏から説明を受けて記録と写真を撮る。また、境内には今年奉納されたばかりの「面足尊(おもたるのみこと)」と、「かしこ根尊」の男女像二体を皆で見る。私も随分と様々な石造を見ているつもりだが、この二神の像容を見るのは初めて。同様に多田氏達も初めて見る姿だと、今日は朝一番の石仏巡りから思わぬものを見られたと大満足である。
 そして今日二番目の訪問先は、私の作った石仏巡りの第一番目になる黒磯市堀越地区のネコ像二体を見に行く。そしてここのネコ像を始めとして、今日は沢山のネコ像を結果的には見ることになり、合計で7頭も見ることになった。その後はあちこちと、道を間違えながらの石仏巡りとなって作成した石仏巡り予定にはない、途中で出会った石仏を見学して歩く羽目になる。特に日記念佛塔と重制石幢六地蔵にはどこへ行っても見ることになった。そのために、予定に入れた二番目が終わった段階で12時となり、そこの広々とした草地に座って、紅葉の山並みを見ながらの昼食となってしまった。この分では、とうてい予定していた箇所全ては見られないので、幾つかを省略して見て歩くことになってしまった。それでも高津地区での雷神像に二枚橋の温泉神社や個人宅から入る愛宕様での大きな猪に乗った将軍地蔵。また、一度福島県の白河市へ入って戻る綱子地区のバンザイ型庚申塔や馬頭群なども廻ることができた。この頃から陽は早くも西へ傾きだし、急ぎ豊原地区へ入って鬼子母神やら御幣持ち馬頭観音像等を見る。そして最後は一石百馬頭観音像を見てから、夏場ならあと二時間は見られるのに残念と、宇都宮駅へと帰路に付いた。
 それにしても、東京の西部から日帰りで那須の地の石仏巡りをする皆さんの情熱には今回も脱帽である。特に多田氏に至っては、今年で那須は三度目の訪問。特に今日の石仏巡りは加地氏の希望を多く取り入れたので、多田氏は既にその多くは見ているものばかりなのに参加して下さり、その飽くなき探求心に驚くばかりである。
 私の石仏巡りを終えての感想としては、果たして相変わらずの私の好い加減な石仏案内で満足してくれただろうかという思いである。これに懲りず、また来年も機会があれば皆さんと石仏巡りをご一緒したいものと思っている。
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