石碑調査(栃木県限定)と拓本等について(瀧澤龍雄)

石碑の調査(栃木県内限定)を拓本を採りながら行っています。所在地などの問い合わせは不可です。投稿は、実名でお願いします。

2012年01月21日は、雪交じりの寒い日です

2012年01月21日 | Weblog



 今日は、悪天候で石仏巡りに出かけることもなく部屋でのんびりとパソコンの前に座っている。そして多分、午後は図書館へ行って調べものをしてくる予定である。
 さて、今回の一年間に及ぶ宇都宮市の碑(いしぶみ)調査において、最も大変だったのが漢字の読みや意味を調べることでもなく、以外や以外、それは碑文中に出てくる撰文者による異体字の作字作業であった。そんな作字した一例を画像で紹介したが、たかだか80余基の石碑調査に於いて作字された漢字の数は、現時点で1,700文字以上になる。その作字するに当たって最初に決めておいたのが書体で、これは最もポピュラーな明朝体とし、そのサイズはアウトライン化してしまうので大きくも小さくも出来るが、まずは本文に統一して使用できるポイント(実際には14ポイントを使用)とした。幸いにも私は、パソコンでの仕事をしているので時間さえ掛ければどのような文字も作成できるが、それでも一文字を作成するにはそれなりの時間を要した。この作字、一般の方には難しいので作字ソフトや市販の字鏡等のソフトを購入するのが早道だが、それでも必ず作字しなければならない文字に出会うだろう。それだけに、今回作字した文字は私にとっては貴重な資産となった。何しろ作字した数が数だけに、今では新たな碑文に出会っても作字する数は少なくなって500文字くらいの碑文でも、新たに作字する必要のある漢字は5~6字と圧倒的に少なくなった。そんな状態になった頃に、今回の石碑調査は終了を迎えたのだから皮肉なものである。
 今は、それらの作字した漢字をどのように使いやすく保存整理しておくかで悩んでいる。嗚呼それにしても、時間だけはいやに早く流れる。まもなく昼食である。明日も、天候が悪いことを半分期待?しながら、今は次に何を清書しようかあれこれ考えている。

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