石碑調査(栃木県限定)と拓本等について(瀧澤龍雄)

石碑の調査(栃木県内限定)を拓本を採りながら行っています。所在地などの問い合わせは不可です。投稿は、実名でお願いします。

2012年3月3日は宇都宮市の石仏巡り

2012年03月05日 | Weblog


 今回は、今年初めてのような感覚の石仏巡りでした。したがってその内容も豊富で、大きな石碑に宝篋印塔あり、さらに見事な彫りの三面八臂馬頭観音像容に狛犬等等で暫くぶりに楽しい石仏巡りが出来ました。特に今回は、宇都宮市の碑(いしぶみ)調査最後となる石碑調査を終了することが出来ました。しかも、一日で三基もの新たな宝篋印塔を調査できてもうこれだけで言うことなしなのですが、その他にも20数基の一般的な石仏も調査できて大満足な一日でした。
 上に掲載した狛犬は、宇都宮市若草3丁目の神社とも言えぬ場所に鎮座?している狛犬の中(全部で6~7組の狛犬が並んでいる)の、面白い顔をした2基を掲載しました。多分、佐野市在住の山口氏ならここだけで半日以上は過ごしてしまうでしょう。それにしてもその状態は酷く、昨年のような大地震が再び襲ったら間違いなくその足は折れてしまうほどの傷みよう。それもこれも、以前は草むらの中に半ば放置された状態だったのでその影響かと思っています。
 さて、次回の週末はあれから1年! 今回もつくづくと感じたのですが、その後に出会う宝篋印塔の多くは九輪部分はもちろん笠が落下した状態のものはほとんど。以前に撮影しておいた宝篋印塔にしても、今回再訪してみると見事なまでに上部が落下している。やはり石造物調査にも「機」があり、それを逃してしまうと後で後悔することを思い知らされた、今回の石仏巡りでした。次回は、暖かだったら宇都宮市内の調査済み石碑の最終校正に行こうと思っています。
 ところで今回調査した宝篋印塔の中に、塔身の種子の代わりに文字で「寶篋印塔」とあるのは時々見られますが、「寶鏡印塔」と「篋」のところが「鏡」の文字となっているのに出会いました。もちろん栃木県内では初見です。県外の例で、このような例をご存知の方からの情報をお待ちしています。

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