今年の連休は、昨年以上に石造物調査の予定を立てていましたが、悪天候にたたられてその半分も消化出来ません。もちろんその中には遠出も予定していたのですが、もちろんキャンセルとなりました。
それでも、4月29日は宇都宮市街地の碑(いしぶみ)調査の最終段階としてどうしても欲しかった拓本を手拓してきました。その一つが宇都宮市西原町にある「菊地愛山寿碣碑」でした。この碑は、北向きに設置されているので写真はいつ行ってもうまく撮れない碑の一つで困っていたものです。それと、材木町の大運寺跡にある「尼港殉難者碑」も、官費での建立なので、これも結局は手拓してきました。それと、宇都宮の東南地区の桑島にある「吉良君八郎之碑」も、手拓出来ました。この吉良君八郎之碑は、菊池教中の嫡子である経政の書及篆額で、撰文が大橋訥庵の嫡子正となっていて、この拓本を以って、栃木県内のいわゆる佐野屋一族による碑文石は一基だけを抜かして手中に収めることが出来ました。ホッツと一安心です。その残る一基は、宇都宮市材木町の観専寺さんにある高久靄の「靄山人之碑」ですから、もう完全に手拓お願いはあきらめています。
そこで、今年の連休が終わるまでにはもう一日だけで良いから宇都宮市街地へ出かけたいと思っている。少なくも、あと2~3基の碑の手拓をしたくて…。
嗚呼、それにしても那須方面に一日でよいから行きたかった。何しろ、そこには「象に乗ったお地蔵様」が山頂の祠にあると言うのだから、それは間違いようもない猪騎乗の愛宕地蔵さん。那須町での愛宕地蔵を探している私にとってはこれで5基目になる久しぶりのgoodニュースなのだから…。それと、面白い庚申塔があるらしいので、それも見たかった!