念願の、碑文手拓を今回はしてきました。風もなく穏やかな天候に恵まれてルンルン気分の手拓作業でした。2基の碑を手拓しましたが、特に写真にある碑の正面の一箇所は、それこそ触れただけで剥がれ落ちそうになっていたので、残念ながら正面は手拓しませんでした。間違いなく、今年の寒さで剥がれ落ちてしまうと、その部分だけを拡大写真を撮って記録としては残せました。来春になってからでも遅くはないとしていたら、悔しがること百倍だろうと本日の訪問を喜びました。ついでに、隣にある碑も手拓しましたが、こちらは浅い文字に加えて石質が悪く手拓したところで全文を解読できないだろうと諦めながら作業を進めました。特に私は、こうした碑文の深読みをしない主義なので余計に読めない、虫食いだらけの碑文解読に苦しむことになるでしょう。そして終わったのが、ちょうどお昼時間。校庭の片隅で相変わらずラーメンを食べました。本日の目的はこれだけだったので、さあ午後の部が困った。とりあえず、昔に訪ねた場所なら苦労することなく行けると、周辺の石仏等を訪ね歩き、過去のデータを見直すことが出来ました。それでも、午後3時過ぎには本日の石仏巡りを終了。本日は、大物の手拓をしたので、帰宅してからその銘文解読をすることにしましょう。
そうそう、それと昨日は先週に何度目かの探索でも見つけられなかった千渡地区にあるという宝篋印塔を探したが見つからず、その足で図書館へ行って係りの人に相談した件の場所が分かったので、行ってきました。自宅から近いこともあり、往復一時間の時間で調査を終了し帰宅しました。これで、鹿沼市の近世宝篋印塔調査は無事に終了しました。後は、相変わらずのそれを一冊に纏めるだけです。図書館の係りの方の親切さに感激し、何はさておいても鹿沼市立図書館だけには製本できたら一冊を贈呈することにしました。
さて、次回からはいよいよ12月。鹿沼市の石仏巡りも、これからはのんびりした調査未了の領域に入ります。年内にあとどれだけ調べられるか分かりませんが、まあ焦る事もないと悠長に構えています。特に、鹿沼市街地はそのほとんどが調査していないので、一日位は街中からザックを担いで歩き回ろうと思っています。本当は、ママチャリで鹿沼市街地まで行きたいのですが、この季節だと鼻水を垂らしながら自転車に乗るのも…と、躊躇しています。また、まだまだ手拓したい大型の碑があるのですが、まあそれらは来春に持ち越そうと思っています。いずれにしても、今年の目標であった鹿沼市の宝篋印塔調査が終了したことだけで大満足です。後は、12月が暖かく穏やかな週末になってくれることを祈るだけです。