石碑調査(栃木県限定)と拓本等について(瀧澤龍雄)

石碑の調査(栃木県内限定)を拓本を採りながら行っています。所在地などの問い合わせは不可です。投稿は、実名でお願いします。

2013年3月16日も鹿沼市の石仏巡りでした。

2013年03月20日 | Weblog

 今回も、昨年に訪ねながら天候と時間の関係で手拓が出来なかった鹿沼市上大久保地区へ行きました。今回は、風もなくシメシメと思いながら手拓作業に入ったが、画仙紙を水張りしている途中で南風が吹き出して上記写真に見える右側の拝待二猿塔は、途中で断念せざるを得ない。このまま撤退するのは悔しいので、今度は画仙紙を半分にして左側にある四角柱文字塔の手拓に挑戦。画仙紙を半分に切れば、あまり苦労することも無く水張りが出来て長年何としても確信が持てなかった種子に銘文がはっきり解読できた。しかし、そこに出てきたのは、私には読めない田舎種子であり、読めないことが判っただけ。また銘文にしても、奉造立巳午待供養諸願成就之攸とあり、その巳午とある信仰内容が理解できない。困ったことだが、この程度の知識しかない自分に苦笑するしかなかった。いずれにせよ、これでこの場所もようやく一区切りが付いたことだけは確かなのでよしとしよう。その後は、周辺をうろついてから南下し、先週に訪れながら時間切れで訪ねられなかった上久我地区の初鹿沢の不動堂へ行く。この地にある拝待二猿庚申塔も拓本が欲しくて行くが、結局は手拓は諦めてしまう。主銘文が、奉信礼青面金剛供養處とある享保三年銘だが、何となくけだるい陽気のせいで億劫になっただけで!
 その後も、あちこちとうろついたが思うような成果は挙げられぬまま、念願だった手拓一基が入手出来ただけで今回は満足しよう。嗚呼、それにしても帰宅してから巳午供養には悩まされそうである。