当日の午前8時18分に起きたこの地震は、当地における未曽有の大地震であり、地域限定とは言え大きな災害となった。特に戦後間もなくの時期でありながら、各地の災害普及はそのほとんどが地元の人々によって修復された地震災害復旧でもあった。従って、現時点で私の確認した「災害碑」建立は8か所に及び、その石碑には今回ご紹介のようなその復旧内容が詳細に記されている。勿論、その全ての碑文内容は過去に全て記録済みだが、今回はそれらを拓本に採って後世に残そうと思い再度訪ねることにした。その第一番目が今回の日光市山久保地区・稲荷神社に建立されている石碑である。今、調査中の足利市方面が夏場は手拓するのに難しいときは、少しは涼しいであろう旧日光市と旧今市市を訪ねて手拓しようと企てている。ただ、やぶ蚊だけは防ぎようがないので、蚊取り線香持参で。掲載した拓本は、霧雨の中での手拓だっただけに画仙紙が乾かなく、墨入れに時間ばかりを要したほろ苦い作業だった。
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