今年初めてと言って良い位の、絶好の石仏巡り。昨夜までは、今日は石仏巡りに行かずに夏野菜用の畑仕事に精を出す予定だったが、朝食をとり終えてから「今日は風もなく絶好の石仏巡りだよ」という妻の声に促され、その気になって急いで出かける準備をする。そしてどこへ行こうかと悩むまでもなく、結局は前回に引き続いての栃木県喜連川町へと向かっていた。
今日は、最初に街中にある真言宗・慈光寺さんを訪問。ここには、明治十九年に建立された梅園秋元翁の碑があるので、その調査開始。その碑陰に、暫くぶりに梅園春男の名を見てニンマリ(その意味は省略)。
嫌らしい苔掃除に1時間ばかり費やし、半切3枚の手拓が終わったのは午後も1時になっていた。その後、境内にある石仏を調査し、続いて向かったのは街中かrら少し北へ行った浄土宗・専念寺さん。ここには、ここへ掲載した写真のように、その高さだけで322センチという馬鹿でかい碑がある。「逸見君遺徳碑」というやつで、昔に石仏巡りに来たとき以上に大きく見えるのは、出来ることなら手拓したいという魂胆があってのことだろうと苦笑する。そして完全に手拓を諦め、銘文を手写することにしたが、なかなかの達筆さでこれまた四苦八苦。また、境内の個人墓域にはもう1基の石碑がある。こちらは、何とか銘文だけなら手拓出来そうな大きさだが、その前にどうしようもなく汚れ苔が付いている碑全面をきれいにしなければならない。おそらく1時間では終わらないだろう。今日の調査は諦め、急いで本日最後の手拓作業となる旧弥五郎坂へと向かう。そこにある道路開鑿記念碑を、今日は何としても手拓したかったからである。前回に、手拓したくて来たときは風があって無理だったが、今日は「どうぞどうぞ、手拓してください」と言わんばかりの無風状態。ここの石碑は、前回に磨いておいたこともあり、半切画仙紙3枚の手拓を2時間で終わらすことが出来た。そして時間を見れば、既に4時半近くになっていた。道理で、体がクタクタ感になっていた訳である。朝からこの時間まで、休みなく石碑の前に立ち尽くしていたのだから…。
それにしても、本当に最高の石仏日和でした。妻に感謝しつつ、夜はその手拓した拓本を眺めてご機嫌に過ごす。
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