石碑調査(栃木県限定)と拓本等について(瀧澤龍雄)

石碑の調査(栃木県内限定)を拓本を採りながら行っています。所在地などの問い合わせは不可です。投稿は、実名でお願いします。

栃木県矢板市で面白い?文化財指定の石塔案内看板に出会いました。

2015年10月05日 | Weblog


今年の6月に設置された、矢板市指定文化財としての看板が始めに掲載した写真です。そしてその脇に建っているのが下に掲載した石塔写真です。しかし、私にはどう読んでも「ウハッキュウ 施入供養」としか読めません。「施」を「旅」と読み、「入」を「人」と読むなぞ、余程の学のある人が調べたのでしょうか。特に、「入」を「人」と読むなど、高学な読み方があるものだと感心しきりです。また、案内看板によると、ウハッキュウは梵字を漢字に直して合字したもので、その意味は「迷わずして道に至る」という意味があり「旅人が迷わずに目的地へ行けるよう願ったもの」と考えられる。とあります。これもまた、サンスクリットを学んだ者にとっては初めてのご教示です。私の持っている、何冊かのサンスクリット辞典には勿論ウハッキュウに該当する単語は見当たりません。是非に、その出典を浅学な私めに御教示賜りたいものです。
そんな、旅人のために建立された珍しい石塔故に、全国で唯一の石塔だからこそ文化財に指定されたのでしょうね。
浅学ながら、私なら「施しを受けたので、僧侶が「右へ行く道は氏家方面ですよ。また左へいけば大田原の佐久山へ至る道ですよ」として道の十字路?地に建立した道標と、浅知恵で思うのですが‥。まあ、市井の非学な私などが遠吠えしても仕方ないことなのですが、これって思わず「笑っちゃいますよ」ね。ついでに、「化主」の意味が記されていないのが何とも面白いです。隣りには、曹洞宗のお寺さんがあるのだから、「ウハッキュウ」の意味と、「化主」の意味を尋ねれば良かったのではないかと苦笑。
そうそう、ここへ御紹介したのは別に矢板市教育委員会の皆様を誹謗中傷したものではありませんこと、御了承ください。たまたま、目にした面白い?看板に感心してのことです。そして万万が一、その「?」に気づきましたときは、出来ればこのブログ管理者の私めにご連絡戴きましたら幸いです。その時は、この内容についての結果をごまかしなしにここへ書き加えたく存じます。それにしましても、これは私めが浅学ゆえに漢字の読み方のみならず、その意味も理解できないまま、ブログへ書き込まれて迷惑だとかとのお叱りを併せて、是非に矢板市文化財に指定しました方々からの御教示ご連絡をお待ちしています。その時は、いつでも削除します。

2015年10月6日
早速に、上記の件にて読者からお便りがありましたので下に記しました。
1、「施入」と「化主」の意味を知りたい。
近頃は、漢字字典等を開くことが少ないようで困ったことですが、浅学ながら下記にその簡単な意味を記しました
・「施入」
 =ここでの意味は、主に曹洞宗の僧侶等が郷内や各地を順錫しながら人々から浄財や物品の施しを受ける事。
・毎年、暮れになると曹洞宗の僧侶が浄財を集めに巡る姿が新聞等に掲載される、カッコイイ姿のアレです。
「化主」
 =僧侶や住職のことを言います。つまりここでは「提山」という僧侶の名前と推察しました。
極論すれば、それらからこの道標塔は地元の鏡山寺に関係した僧侶が、多くの人々から施しを受けたので、その感謝の意味でその道を往来する人々が行く道を間違いないように行き先の地名を記した「道標」を建立したということでしょう。
※浅学ゆえに、今回の看板内容のように別の見方があることも承知しながらこれを記しました。誤っていましたら乞容赦。

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