一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

映画『白夜行』 ……真っ白い闇がはびこる時代の象徴的な作品……

2011年02月09日 | 映画
かつて、「太陽の季節」と称された時代があった。 石原慎太郎の同名小説がベストセラーになり、太陽族なるものが現れた昭和30年代初頭の頃だ。 昭和40年代中頃には五木寛之の対談集『白夜の季節の思想と行動』や小説『白夜物語』などが発売され、「太陽の季節」ほどではないが、「白夜の季節」なる表現が静かに浸透した。 明るい太陽の時代は過ぎ去り、白夜の時代の入ったと言われたのは、この頃だ。 昭和59年には、三浦 . . . 本文を読む