一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

消しゴムはんこ作家・田口奈津子さんは、版画界にも新風を巻き起こしている。

2025年02月12日 | 音楽・美術・その他芸術


新しいカテゴリー「私の好きな〇〇」の第10回目は、
私の好きな消しゴムはんこ作家・田口奈津子さん。


【田口奈津子】(たぐち・なつこ)
消しゴムはんこ作家。
京都生まれ。3歳までスウェーデンで暮らし。
大学卒業後、ハウスメーカーに勤務。
その後、雑誌編集に携わり、広告や名刺、キャラクターデザインなども手掛ける中、
2007年、消しゴムはんこをつくり始める。


作品を紹介するブログが人気を博し、
2010年『けしごむはんこ素材集』(ボーンデジタル)を出版。
国内外で個展、ワークショップを開催し、
2017年よりTBS系列のテレビ番組『プレバト!!』に出演する。
板院展(日本板画院主催)で2018年より3年連続受賞。
消しゴムはんこ関連の書籍多数。



TBS系列のテレビ番組『プレバト!!』は、私が贔屓にしている番組で、
毎週楽しみに観ている。
俳句、水彩画、色鉛筆、消しゴムはんこなど、いろんなジャンルがあり、
俳句だと、出演者の森口瑤子、森迫永依、
水彩画、色鉛筆だと、辻元舞というように、
(私の)推しの出演者を応援しながら観ている。
ただ、消しゴムはんこの場合に限っては、先生の田口奈津子さんが推しで、
田口奈津子先生の作品はもちろん、容姿も声も好きなので、
田口奈津子先生を中心に観ている。(コラコラ)


特に、少しハスキーな優しい声が好きで、
田口奈津子先生の消しゴムはんこ教室に通って、
あの声で教えを受けたいと思うほど。(笑)
『プレバト!!』の出演者の作品に順位はつけても、
その批評には「愛」があり、いつも気持ちよく観ることができる。


『プレバト!!』への出演により、エンターテインメント界で脚光を浴びるとともに、
版画界でも新風を巻き起こしている。
版画家の棟方志功の呼び掛けで1952年に誕生した日本板画院が主催する「板院展」に、
2018年、消しゴムはんことして初出展すると、いきなり新人賞を受賞。
木版画や銅版画が並ぶなか、
消しゴムはんこ作品を出品したのは田口さんただ一人だった。
翌年には外部審査員大矢鞆音(おおやともね)賞に輝き、院友推薦を得ると、
2020年には院友賞受賞と3年連続受賞という快挙を果たしている。


2020年の「季節を紡ぐ消しゴム版画展」では、
消しゴムはんこによる超大作「桜障子」を出品し、来場者のド肝を抜いた。




『プレバト!!』を観るまでは、
消しゴムはんこは“子供の遊び”のようなものだと思っていたが、
田口奈津子さんの活躍で、
私も認識を改めさせられたし、
版画界では、カラー作品が増加し、
学校教育では、校内のクラブ活動に「はんこクラブ」が生まれ、
ワークショップには、年配の男性が参加し始めたとか。
いろんな所に大きな影響を及ぼしているのである。


今年(2025年)1月16日には「徹子の部屋」に出演し、


生い立ちや、家族のこと、消しゴムはんこを始めたキッカケ、抱負などを語られていた。


田口奈津子さんが出演されたこの回は、録画し、永久保存としている。
これからも田口奈津子さんの活躍から目が離せない。

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