一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

映画『美しい星』 ……リリー・フランキーの軽薄さ、胡散臭さが堪らない傑作……

2017年06月03日 | 映画
私にとって三島由紀夫という作家は、 今となってはそれほど重要な作家ではないが、 読書を始めた十代の頃には、 『仮面の告白』『潮騒』『金閣寺』『豊饒の海』(中でも『春の雪』)などに魅了され、 集中して読んだ時期があった。 その時期は、どちらかというと、 大江健三郎や安部公房などの前衛的な文学に惹かれていたのだが、 三島由紀夫のやや古風な文体の小説にも魅力を感じていた。 三島由紀夫の作品を読み進め . . . 本文を読む