一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

金立山に登れば、願いが叶う……かも?

2008年01月10日 | 金立山
今日は、どうしても見たい映画があった。
上映が明日までなので、今日行かなければ、見逃してしまう。
でも、山登りもしたい。
映画は14時からなので、午前中に登れる山を探す。
佐賀市街地に近い山といえば、昨年の11月に、金敷城山に登った。
その隣に、金立山があった。
今日は、この山に登ろう!

登山口は弘学館中学・高校の近くにある教育キャンプ場の横。
ここから右折して登って行く。
直進すると、山頂直下まで車道が続いている。


9:25
登山口を出発。
コンクリートの道をしばらく歩いていると、分岐点に着く。
ここから左折し、丸太橋を渡る。
遊歩道を離れ、登山道に入る。


標語のようなものが木に括り付けてある。
「今日も一日、一生懸命生きてみよう。歩けるだけで幸せなんだから。」
歩けるだけで幸せ……本当にそう思う。


「2合目」と書かれた、佐賀労山の道標があった。


登山道は適当に荒れていて、整備されすぎている登山道よりも好感がもてた。




9:55
約30分で、吹上観音に着く。
昔は石像であったが雷雨のために崩壊したので、元禄8年に石段の上の方の岩に観音像が刻まれたのだそうだ。


吹上観音からすぐの場所に、水場があった。
佐賀市街地の近くに、こんなきれいな水が流れているなんて……。


10:13
縁結岩に着く。
8合目付近に、苔が一杯生えている大きな岩がある。
誰が言い始めたのかわからないが、この岩に枯れ枝が掛かれば願いが叶うという。
私が着いたときには、一本の枯れ枝が岩に掛かっていた。
岩には、小さな窪みがたくさん有り、そこにうまく引っ掛ければ、枯れ枝が岩にくっついたように見える。
私もやってみた。
すると割と簡単に出来た。
手前が、私が掛けた枯れ枝。
何を願ったかは、ヒ・ミ・ツ!(笑)


この言葉が書かれた札は、登山道の至る処で見ることができる。


10:25
上宮の広場に着く。
登山口からゆっくり登って約1時間。
上宮からは眺めが良いはずなのだが、今日は霞がかかってほとんど見えなかった。


上宮の左手から急坂を登ると、車道に飛び出す。
車道を横切り、奥ノ院の鳥居をくぐって登りつめると、山頂である。


金立山山頂。
背振山地方面以外は、展望は良くない。


下山は、ふかふかの落ち葉の絨毯を踏みしめながら休まず歩いた。
すると40分ほどで登山口に戻ってきた。


長崎自動車道のガード下を抜け、しばらく走った所で車を駐め、振り返って金立山を仰ぎ見た。
秦の始皇帝の命を受け、不老不死の薬草を求めて日本へ来た徐福の伝説が残る山。
はたして徐福の願いは叶ったのであろうか?
はたまた私の願いは叶うのであろうか?

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