ヤングマガジン(講談社)にて、
連載直後から熱狂的な人気を誇り、
全38巻で完結した和久井健の伝説的コミック『新宿スワン』が原作で、
新宿の歌舞伎町を舞台に、
女性たちに水商売を斡旋するスカウトマンたちの熾烈な抗争と、
頂点へと成り上がろうとする熱き男たちのロマンを描いた物語である。
この手の映画はそれほど好きではないのだが、
監督が、『冷たい熱帯魚』『ヒミズ』の園子温で、
主演が、『そこのみにて光輝く』の綾野剛、
その他、
『凶悪』『闇金ウシジマくん』シリーズの山田孝之、
『パッチギ!』『ヘルタースケルター』の沢尻エリカ、
『あしたのジョー』『ザ・テノール 真実の物語』の伊勢谷友介と、
私の好きな面々が出演しており、
「これは見なければ……」
と思った次第。
で、公開直後に映画館へ駆けつけたのだった。
わずか600メートル四方の地に、
約4000店以上の飲食店や風俗店がひしめきあう、
アジア最大の歓楽街「新宿・歌舞伎町」。
一文なしだが野心だけは人一倍ある白鳥龍彦(綾野剛)は、
その「新宿・歌舞伎町」に乗り込んで一旗揚げようと決意する。
ひょんなことから彼は、
名の知れたスカウトマンとして数々の伝説を持つ真虎(伊勢谷友介)に誘われて、
スカウト会社バーストの社員に。
歌舞伎町をゆく女性たちに声を掛けては、水商売、風俗、AVの仕事をあっせんし、
その紹介料をつかんでいく龍彦。
さまざまな人物や出来事と対峙しながら、
彼はスカウトマンとして、
一人の人間として大きく成長していく……
いや~、面白かったです。
園子温監督は、
文学で言えば「純文学作家」で、
エンターテインメント作品は作らないんじゃないかと思っていたが、
この手の映画もちゃんと撮れるんだな~と感心させられた。
『冷たい熱帯魚』『ヒミズ』などで園子温監督ファンになった人たちには、
「こんな大衆に媚びたような作品を作って……」
と眉をひそめる人もいるかもしれないが、
それはちょっと違うような気がする。
「どんなものも撮れる」ということは、
とても難しいことであり、
とても凄いことなのだ。
普段、小難しい映画を撮っていた人が、
エンターテインメント作品に手を出して失敗する例は枚挙にいとまがないが、
この『新宿スワン』は成功している。
シリーズ化してほしいと思ったくらい面白かったし、
「園子温監督はやはり只者ではない」
と思ったことであった。
この映画が成功した第一要因は、
やはり、白鳥龍彦を綾野剛が演じたからであろう。
第1回「一日の王」映画祭(←クリック)において、
最優秀主演男優賞を受賞した極私的大注目の男優で、
『横道世之介』(2013年)、
『シャニダールの花』(2013年)、
『夏の終り』(2013年)、
『白ゆき姫殺人事件』(2014)、
そして、
現時点での彼の代表作『そこのみにて光輝く』(2014年)と、
ここ数年の綾野剛の活躍は目を瞠るものがある。
普段、クールなイメージの彼だが、
本作では冒頭から飛ばしまくる。
園監督から具体的な指示はありませんでした。でも何をやっても大丈夫だ、何をやっても龍彦になるという世界観を園さんが作ってくれていたから、19歳の役を演じるのもこわくなかったです。龍彦の感情をいつでも爆発させられるよう、スイッチをたくさんそろえていきました。そうしようと思ったのは、たぶん監督が園さんだったからです。役者にそう思わせること自体、もう充分な演出だと思います。真虎さん(伊勢谷友介)に拾われて食事するシーンの撮影が初日にあったのですが、そのシーンの演技は、まずトップから入りました。「もっと抑えていいよ」って監督に言われたとき初めて抑えればいいと思って、「とりあえずこのシーンはここまで上げられます」ということを提示したんです。そうしないと現場から信頼をいただけないと思いました。毎回、徹底して出し惜しみせずにやっていました。
(『キネマ旬報』2015年5月下旬号)
この言葉通り、最初から綾野剛は突っ走る。
「出し惜しみしない」とはこういうことなんだというように、
アクションシーンでも熱く、激しく動く。
園子温監督も次のように語っている。
ほぼ1シーン1カットの長回しで撮った立ち回りのシーンも良かった。綾野くんは自転車やゴミ箱に思いっきり放り投げられたので、僕が心配して「大丈夫?」とたずねると、「大丈夫っスよ」と立ち上がってみせた。かすり傷ひとつなかったから、アクションシーンでの勘もかなり鋭い。でも山田孝之とビルの屋上で最後に闘うシーンでは、コンクリートの壁に頭を叩き付けて、脳震とう状態に。すぐに立ち上がろうとしていましたけどね。本当に情熱込めて演じているのが伝わってきた。主演俳優がそこまで本気で演じてくれていたら、演出しているこちらも一層やる気が湧いてきますよ。
(『キネマ旬報』2015年5月下旬号)
本作『新宿スワン』で、
誰しも、これまで見たことのない綾野剛を目撃することになる。
綾野剛ファンならずとも、見ておくべき価値のある作品だと思われる。
今後、
『S-最後の警官- 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE』(2015年8月29日公開予定)
『ピース オブ ケイク』(2015年9月5日公開予定)
『天空の蜂』(2015年9月12日公開予定)
『64 -ロクヨン- 前編・後編』(2016年公開予定)
などの出演作が控えている。
今年も、そして来年も、綾野剛から目が離せない。
はかない運命を背負った風俗嬢・アゲハを演じた沢尻エリカ。
私は、もともと沢尻エリカのファンなのだが、
このブログ「一日の王」に映画『ヘルタースケルター』のレビューを書いたとき、
私は次のように記している。
映画『パッチギ!』(2005年)で初めて沢尻エリカを見たときの衝撃……
そのことについては、このブログでも何度か書いているが、
あのような「美の衝撃」はそう何度も味わえるものではない。
あの出逢い以来、私にとって、沢尻エリカは常に気になる存在であった。
『パッチギ!』と同じ年(2005年)の初主演TVドラマ『1リットルの涙』(フジテレビ系)や、
その後の映画
『阿修羅城の瞳』(2005)
『SHINOBI -忍-』(2005年)
『シュガー&スパイス 風味絶佳』(2006年)
『天使の卵』(2006年)
など、彼女を目当てに見た作品は多い。
だが、2007年9月29日、
彼女が主演する映画『クローズド・ノート』の舞台挨拶で、
不機嫌そうな振舞いを行い、
世間・マスコミなどによりバッシングを浴びせられる。
それ以来、
映画、TVドラマ、TVCMなどでは彼女を見ることができなくなり、
たまにスキャンダルな話題でワイドショーなどで採り上げられるだけになってしまった。
そんな状態がここ数年続いていたので、寂しく思っていたところ、
最近になってようやくTVドラマやTVCMにも出るようになり、
主演映画『ヘルタースケルター』も公開(7月14日)が決まり、
隠れファン(別に隠れなくてもイイのだが……)としては、嬉しく思ったことであった。
心配していたこの『ヘルタースケルター』は、
嬉しいことに傑作と呼べる作品で、
興行的にも20億円を突破する大ヒットとなり、
沢尻エリカ自身も日本アカデミー賞の優秀主演女優賞を受賞した。
沢尻エリカの体当たりの演技も文句なし。
『パッチギ!』の時とは真逆の役柄であったが、
『パッチギ!』と同じくらい感動させられた。
女優としての覚悟を感じた。
と私もレビューに書いているが、
最近の沢尻エリカには、この女優としての「覚悟」を感じる。
本作『新宿スワン』でも、
下着姿で(しかも裸足で)歌舞伎町の路上を走るシーンがあるのだが、
なにか必死になってやっているという感じではなくて、
実に楽しそうに走っていたので、
そのシーンを見ただけでも、
「スゴイな~」
と思ったことであった。
共演した綾野剛も次のように語っている。
ご覧になってみなさんも思われたでしょうけれど、ここ最近の沢尻エリカのなかでも特に素晴らしかったと思います。精神的にきついシーンもあったはずですが、あそこまで可愛らしいアゲハになったのは、彼女の力以外の何ものでもないと思います。エリカがつくってくるアゲハにみんな惚れたし、それはすごく大きかったです。とてつもない役者だと思いました。ちょっと負けちゃうくらい彼女のスワン愛はすごいんです。「すごい大好き、この作品」と。このことは広く知られてほしいです。
(『キネマ旬報』2015年5月下旬号)
綾野剛と沢尻エリカの共演シーンは、
演技をしている過程で、
お互いがどんどん高め合っている感じで、
見ていて実に素晴らしかった。
沢尻エリカは、現在、
TVドラマ『ようこそ、わが家へ』(2015年4月~6月、フジテレビ・月9)で、
ヒロイン・神取明日香を演じている。
これからも、問題を起こさずに、(笑)
映画にTVドラマにと、
私を(私たちを?)大いに楽しませてくれることを切に願っている。
この他、
ハーレム所属のスカウトマン・南秀吉を演じた山田孝之、
バーストの幹部で、敏腕スカウトマン・真虎を演じた伊勢谷友介、
バーストの幹部で、バーストきっての武闘派・関玄介を演じた深水元基、
ハーレムのナンバー2・葉山豊を演じた金子ノブアキ、
スカウト会社「バースト」の社長・山城神を演じた豊原功補、
バーストの幹部で、本部長・時正を演じた村上淳、
スカウト会社「ハーレム」の社長・松方を演じた安田顕、
暴力団「紋舞会」の会長・天野修善を演じた吉田鋼太郎などが、
期待通りの演技で楽しませてくれた。
女優陣では、
龍彦にスカウトされキャバクラで働く女・栄子を演じた真野恵里菜や、
関玄介の女・梨子を演じた丸高愛美も頑張っていたが、
クラブ「ムーランルージュ」のママ・涼子を演じた山田優が、
思った以上に良かった。
これからの彼女にも期待。
いろんな楽しみ方ができる映画で、
私個人的には、
個性派俳優たちの出し惜しみしない演技合戦を大いに楽しんだ。
みなさんも映画館で、ぜひぜひ。
連載直後から熱狂的な人気を誇り、
全38巻で完結した和久井健の伝説的コミック『新宿スワン』が原作で、
新宿の歌舞伎町を舞台に、
女性たちに水商売を斡旋するスカウトマンたちの熾烈な抗争と、
頂点へと成り上がろうとする熱き男たちのロマンを描いた物語である。
この手の映画はそれほど好きではないのだが、
監督が、『冷たい熱帯魚』『ヒミズ』の園子温で、
主演が、『そこのみにて光輝く』の綾野剛、
その他、
『凶悪』『闇金ウシジマくん』シリーズの山田孝之、
『パッチギ!』『ヘルタースケルター』の沢尻エリカ、
『あしたのジョー』『ザ・テノール 真実の物語』の伊勢谷友介と、
私の好きな面々が出演しており、
「これは見なければ……」
と思った次第。
で、公開直後に映画館へ駆けつけたのだった。
わずか600メートル四方の地に、
約4000店以上の飲食店や風俗店がひしめきあう、
アジア最大の歓楽街「新宿・歌舞伎町」。
一文なしだが野心だけは人一倍ある白鳥龍彦(綾野剛)は、
その「新宿・歌舞伎町」に乗り込んで一旗揚げようと決意する。
ひょんなことから彼は、
名の知れたスカウトマンとして数々の伝説を持つ真虎(伊勢谷友介)に誘われて、
スカウト会社バーストの社員に。
歌舞伎町をゆく女性たちに声を掛けては、水商売、風俗、AVの仕事をあっせんし、
その紹介料をつかんでいく龍彦。
さまざまな人物や出来事と対峙しながら、
彼はスカウトマンとして、
一人の人間として大きく成長していく……
いや~、面白かったです。
園子温監督は、
文学で言えば「純文学作家」で、
エンターテインメント作品は作らないんじゃないかと思っていたが、
この手の映画もちゃんと撮れるんだな~と感心させられた。
『冷たい熱帯魚』『ヒミズ』などで園子温監督ファンになった人たちには、
「こんな大衆に媚びたような作品を作って……」
と眉をひそめる人もいるかもしれないが、
それはちょっと違うような気がする。
「どんなものも撮れる」ということは、
とても難しいことであり、
とても凄いことなのだ。
普段、小難しい映画を撮っていた人が、
エンターテインメント作品に手を出して失敗する例は枚挙にいとまがないが、
この『新宿スワン』は成功している。
シリーズ化してほしいと思ったくらい面白かったし、
「園子温監督はやはり只者ではない」
と思ったことであった。
この映画が成功した第一要因は、
やはり、白鳥龍彦を綾野剛が演じたからであろう。
第1回「一日の王」映画祭(←クリック)において、
最優秀主演男優賞を受賞した極私的大注目の男優で、
『横道世之介』(2013年)、
『シャニダールの花』(2013年)、
『夏の終り』(2013年)、
『白ゆき姫殺人事件』(2014)、
そして、
現時点での彼の代表作『そこのみにて光輝く』(2014年)と、
ここ数年の綾野剛の活躍は目を瞠るものがある。
普段、クールなイメージの彼だが、
本作では冒頭から飛ばしまくる。
園監督から具体的な指示はありませんでした。でも何をやっても大丈夫だ、何をやっても龍彦になるという世界観を園さんが作ってくれていたから、19歳の役を演じるのもこわくなかったです。龍彦の感情をいつでも爆発させられるよう、スイッチをたくさんそろえていきました。そうしようと思ったのは、たぶん監督が園さんだったからです。役者にそう思わせること自体、もう充分な演出だと思います。真虎さん(伊勢谷友介)に拾われて食事するシーンの撮影が初日にあったのですが、そのシーンの演技は、まずトップから入りました。「もっと抑えていいよ」って監督に言われたとき初めて抑えればいいと思って、「とりあえずこのシーンはここまで上げられます」ということを提示したんです。そうしないと現場から信頼をいただけないと思いました。毎回、徹底して出し惜しみせずにやっていました。
(『キネマ旬報』2015年5月下旬号)
この言葉通り、最初から綾野剛は突っ走る。
「出し惜しみしない」とはこういうことなんだというように、
アクションシーンでも熱く、激しく動く。
園子温監督も次のように語っている。
ほぼ1シーン1カットの長回しで撮った立ち回りのシーンも良かった。綾野くんは自転車やゴミ箱に思いっきり放り投げられたので、僕が心配して「大丈夫?」とたずねると、「大丈夫っスよ」と立ち上がってみせた。かすり傷ひとつなかったから、アクションシーンでの勘もかなり鋭い。でも山田孝之とビルの屋上で最後に闘うシーンでは、コンクリートの壁に頭を叩き付けて、脳震とう状態に。すぐに立ち上がろうとしていましたけどね。本当に情熱込めて演じているのが伝わってきた。主演俳優がそこまで本気で演じてくれていたら、演出しているこちらも一層やる気が湧いてきますよ。
(『キネマ旬報』2015年5月下旬号)
本作『新宿スワン』で、
誰しも、これまで見たことのない綾野剛を目撃することになる。
綾野剛ファンならずとも、見ておくべき価値のある作品だと思われる。
今後、
『S-最後の警官- 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE』(2015年8月29日公開予定)
『ピース オブ ケイク』(2015年9月5日公開予定)
『天空の蜂』(2015年9月12日公開予定)
『64 -ロクヨン- 前編・後編』(2016年公開予定)
などの出演作が控えている。
今年も、そして来年も、綾野剛から目が離せない。
はかない運命を背負った風俗嬢・アゲハを演じた沢尻エリカ。
私は、もともと沢尻エリカのファンなのだが、
このブログ「一日の王」に映画『ヘルタースケルター』のレビューを書いたとき、
私は次のように記している。
映画『パッチギ!』(2005年)で初めて沢尻エリカを見たときの衝撃……
そのことについては、このブログでも何度か書いているが、
あのような「美の衝撃」はそう何度も味わえるものではない。
あの出逢い以来、私にとって、沢尻エリカは常に気になる存在であった。
『パッチギ!』と同じ年(2005年)の初主演TVドラマ『1リットルの涙』(フジテレビ系)や、
その後の映画
『阿修羅城の瞳』(2005)
『SHINOBI -忍-』(2005年)
『シュガー&スパイス 風味絶佳』(2006年)
『天使の卵』(2006年)
など、彼女を目当てに見た作品は多い。
だが、2007年9月29日、
彼女が主演する映画『クローズド・ノート』の舞台挨拶で、
不機嫌そうな振舞いを行い、
世間・マスコミなどによりバッシングを浴びせられる。
それ以来、
映画、TVドラマ、TVCMなどでは彼女を見ることができなくなり、
たまにスキャンダルな話題でワイドショーなどで採り上げられるだけになってしまった。
そんな状態がここ数年続いていたので、寂しく思っていたところ、
最近になってようやくTVドラマやTVCMにも出るようになり、
主演映画『ヘルタースケルター』も公開(7月14日)が決まり、
隠れファン(別に隠れなくてもイイのだが……)としては、嬉しく思ったことであった。
心配していたこの『ヘルタースケルター』は、
嬉しいことに傑作と呼べる作品で、
興行的にも20億円を突破する大ヒットとなり、
沢尻エリカ自身も日本アカデミー賞の優秀主演女優賞を受賞した。
沢尻エリカの体当たりの演技も文句なし。
『パッチギ!』の時とは真逆の役柄であったが、
『パッチギ!』と同じくらい感動させられた。
女優としての覚悟を感じた。
と私もレビューに書いているが、
最近の沢尻エリカには、この女優としての「覚悟」を感じる。
本作『新宿スワン』でも、
下着姿で(しかも裸足で)歌舞伎町の路上を走るシーンがあるのだが、
なにか必死になってやっているという感じではなくて、
実に楽しそうに走っていたので、
そのシーンを見ただけでも、
「スゴイな~」
と思ったことであった。
共演した綾野剛も次のように語っている。
ご覧になってみなさんも思われたでしょうけれど、ここ最近の沢尻エリカのなかでも特に素晴らしかったと思います。精神的にきついシーンもあったはずですが、あそこまで可愛らしいアゲハになったのは、彼女の力以外の何ものでもないと思います。エリカがつくってくるアゲハにみんな惚れたし、それはすごく大きかったです。とてつもない役者だと思いました。ちょっと負けちゃうくらい彼女のスワン愛はすごいんです。「すごい大好き、この作品」と。このことは広く知られてほしいです。
(『キネマ旬報』2015年5月下旬号)
綾野剛と沢尻エリカの共演シーンは、
演技をしている過程で、
お互いがどんどん高め合っている感じで、
見ていて実に素晴らしかった。
沢尻エリカは、現在、
TVドラマ『ようこそ、わが家へ』(2015年4月~6月、フジテレビ・月9)で、
ヒロイン・神取明日香を演じている。
これからも、問題を起こさずに、(笑)
映画にTVドラマにと、
私を(私たちを?)大いに楽しませてくれることを切に願っている。
この他、
ハーレム所属のスカウトマン・南秀吉を演じた山田孝之、
バーストの幹部で、敏腕スカウトマン・真虎を演じた伊勢谷友介、
バーストの幹部で、バーストきっての武闘派・関玄介を演じた深水元基、
ハーレムのナンバー2・葉山豊を演じた金子ノブアキ、
スカウト会社「バースト」の社長・山城神を演じた豊原功補、
バーストの幹部で、本部長・時正を演じた村上淳、
スカウト会社「ハーレム」の社長・松方を演じた安田顕、
暴力団「紋舞会」の会長・天野修善を演じた吉田鋼太郎などが、
期待通りの演技で楽しませてくれた。
女優陣では、
龍彦にスカウトされキャバクラで働く女・栄子を演じた真野恵里菜や、
関玄介の女・梨子を演じた丸高愛美も頑張っていたが、
クラブ「ムーランルージュ」のママ・涼子を演じた山田優が、
思った以上に良かった。
これからの彼女にも期待。
いろんな楽しみ方ができる映画で、
私個人的には、
個性派俳優たちの出し惜しみしない演技合戦を大いに楽しんだ。
みなさんも映画館で、ぜひぜひ。