一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

天山 ……ヒトリシズカとナガバノスミレサイシン(これこそ本物)を発見……

2016年04月17日 | 天山・彦岳
今日は、「雨のち晴れ」とのことで、
午後からの「晴れ」を期待して、
天山に登ってきた。

上宮登山口から登り始める。


駐車場には一台の車もない。


昨夜から今朝まで降った雨で、
登山道は小川と化していた。


しばらく登って、振り返る。
ずっと、こんな感じ。


ただ、バイカイカリソウがたくさん咲いていたので、嬉しかった。


山頂に到着。
誰もいない。
(結局、山にいる間、誰にも会わなかった)


カカポくんの記念写真。


しばし、稜線散歩。


ホソバナコバイモは終盤を迎えていたが、
見頃の花もたくさんあった。




いいね~




お約束の、ローアングルからのショット。


本日の「天山南壁」。


今日は、この後、オオキツネノカミソリの第二群生地へ向かった。
何を見に行ったのかというと、
それは、ヒトリシズカ。
昨年見つけて、大喜びした花なのだ。
なぜなら、天山では、ヒトリシズカを初めて見たからだ。
だから、今年も楽しみにしていたのだ。
だが、4月13日に見にきたときには、
影も形もなかった。
あれから4日後の今日、
はたしてヒトリシズカは姿を現しているのか……

目印を付けている場所へ行ってみる。
「出てる~」


開いているものはないか……と探してみると、
「あった~」


ツインのヒトリシズカ。


あっちにも、こっちにも咲いている。




やはり、天山のヒトリシズカは、イイね~


この後、まだ歩いたことのない道を散策してみる。
驚いたことに、ヤマルリソウがたくさん。


びっくりするほど群生していた。


ヤマルリソウとスミレのコラボ。
いいね~


この道には、この他、
サツマイナモリや、


フウロケマンや、


アケビや、


ツクシタニギキョウなどが咲いていた。


この道を歩いて、最も嬉しかったのは、
この花との出逢い。
そう、佐賀県絶滅危惧Ⅰ類種のナガバノスミレサイシン。


14日に見たナガバノスミレサイシンは、やや疑問の余地があったが、
こちらは、本物。


しかも群生していたのだ。


葉裏も、
『レッドデータブックさが2010』の記載通りに、


「濃淡の紫色」。
もう、間違いない。


そして、別な場所でも、群生地を発見。


いや~、嬉しい~。


こちらでも、葉裏を確認。
間違いない。


こちらのナガバノスミレサイシンの花には、
うっすら色がついている。


午後2時を過ぎると、青空が広がってきた。




すると、新緑が、輝き出した。


眩しいほどに……




ミツバツツジも咲き始めている。


これからが、天山が、もっとも美しい姿を魅せる季節なのだ。


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