一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

作礼山 ……素晴らしき雲海と、美しき秋の花を堪能……

2016年10月02日 | 作礼山


秋の花が咲き揃うまで詣でた天山の後は、
八幡岳で秋の花を楽しんだ。
となると、次は、作礼山だ。
作礼山も、天山や八幡岳に劣らない花の名峰だ。
ワクワクしながら作礼山へ向かったのだった。

今日の天気予報は、曇りのち雨。
朝から靄っていて、麓から山々は見えなかった。
車で家を出てから、作礼山の中腹を過ぎ、
靄を抜けると、青空が見えてきた。
下界は曇りでも、山の上は晴れていることがよくある。
〈もしかしたら雲海が見えるかもしれない……〉
登山口から駆け足で登り始める。


まず東峰の山頂へ。


「お~~」
と思わず声が出る。


「雲海だ~」


雲の海が広がっている。


遠くに見える多良山系の山々も、島のように見える。


八幡岳も、雲に浮いている。


西峰に向かう。


西峰山頂に到着。


西峰でも雲海を堪能する。


唐津湾方面も、雲の海になっている。
たった887.1mの山でも、
こんなに素晴らしい雲海を見ることができるのだ。


雲海を楽しんだ後は、
山歩きを楽しむ。


今日は誰にも会わない。
ひとりの山だ。


作礼山の池で、初めて鯉を見た。
「鯉がいたんだ~、しかもデカイ!」


雨の降る日が多かったからか、
山の中は、キノコがたくさん。




では、今日出逢った秋の花を、少しだけ紹介しよう。


キバナアキギリはたくさん咲いていた。


ツルニンジンにも逢えた。


嬉しい。


作礼山のツクシミカエリソウは、
ピークをやや過ぎた感じ。


それでも美しい花を見ることができた。
ミツバチと一緒にパチリ。


ヒキオコシの花がたくさん。


小さな花だが、よく見るとユニークな形をしている。


アキチョウジはそれほど珍しい花ではないが、
あまりにも色が美しかったので、パチリ。


光の当たり具合で色が変化する。


作礼山には、ヒメアザミや、


ヌマダイコンも咲いている。


そして、センブリ。
天山と同じく、作礼山も今年は花が多い。


大好きな花なので、見ているだけで幸せな気持ちになる。


可愛いし、


美しい。


今日、一番の花は、この花かな。


いいね~


アケボノソウも咲いている。


4弁の花もあったけれど、


別の場所で、珍しい花を見つけた。
普通は5弁だけど、この写真の下の方を見て。
6弁だよ。


ねっ。
ビックリ。


その横には、キガンピも咲いていた。


そして、今日、もっとも逢いたかった花。
ジンジソウじゃないよ。


まだ蕾が多かったけれど、


探すと、見つけることができた。


いいね~


危険な場所に咲いていた花。


そっと近寄る。


なんて美しいんだろう。
今日も「一日の王」になれました~


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