8月3日(火)は、早朝より行動を開始し、剱岳に登頂後、別山乗越までやってきた。
これから大日三山縦走に向かう。
縦走路の入口に、このような警告板があった。
称名方面
大日平山荘より先
土砂崩れのため
通行止め
復旧未定
そうなのだ。
梅雨の大雨で、大日平から先の急坂が崩落し、称名滝への通り抜けができなくなっていたのだ。
それが、数日前にやっと「解除」になった。
〈これでどうやら大日小屋を経て、称名滝に下りられる〉
私は大日小屋にケータイで今夜の宿泊を予約した。
大日平山荘は宿泊はできないが、大日小屋の方は営業している。
今回、出発前に予約したのは、立山室堂山荘と剣山荘のみ。
天候の関係で、大日三山縦走ができない可能性もあったからだ。
初日、2日目と、天候にも恵まれ、順調にトレッキングできた。
3日目の今日も、剱岳山頂を短時間で往復し、割と早い時間にここまで来ることができた。
これなら今日中に大日小屋まで行けるだろう。
そう判断し、大日小屋に予約を入れたのだ。
10:27 別山乗越を出発。
剱御前小舎を後にする。
奥大日岳の山頂付近はガスがかかっているが、美しい縦走路がずっと先まで続いている。
この大日三山縦走路は、高山植物が豊富なことで有名で、またライチョウが多く見られることでも知られている。
ここまでまだライチョウは目にしていないが、ガスが出てきたことで、目撃する可能性が高くなった。
ミヤマダイコンソウが咲いている。
ミヤマコゴメグサとミヤマリンドウの競演。
チングルマの小径とでも呼びたいような美しい縦走路。
縦走路の右手は、お花畑。
縦走路の左手には、このような風景が広がる。
私の好きなハクサンイチゲ。
ハクサンイチゲと同じくらい好きなシナノキンバイも咲いている。
シナノキンバイの群落。
夢の中を歩いているようだ。
ツガザクラや、
オオバキスミレや、
ミヤマホツツジや、
ハクサンフウロもたくさん咲いている。
ときおり人とすれ違うが、静かな縦走路だ。
12:30 奥大日岳山頂に到着。
山頂には、若い男性2人がいたのみだった。
しばし休憩。
12:39 奥大日岳山頂を出発してすぐ、ライチョウを発見。
嬉しい~
目の上が赤いので雄だ。
私の前をひょこひょこと歩いていたが、ある地点に立ち止まると、縄張りを見張るようにじっと遠くを見ていた。
ミヤマトリカブトや、
キヌガサソウも見ることができた。
こんな感じの縦走路をゆっくり歩く。
クルマユリもたくさん咲いている。
コオニユリに似ているが、ノヒメユリくらいに小さくて可愛い。
なんと、ウメバチソウを発見。
トリカブトといい、ウメバチソウといい、九州では秋の花だ。
シモツケソウに、
ハクサンシャジン。
この大日三山は、本当に花の縦走路だ。
14:00 七福園を通過。
ここは昔、山岳修験者の行場だったところとのこと。
岩が点在し、自然が創り出した庭園のようだ。
14:13 大日小屋に到着。
ここ大日小屋は、「ランプとギターの山小屋」と呼ばれている。
山小屋の主人・杉田健司さんは、ギター職人で、冬の間はギター工房「スギクラフト」でギター造りに専念するとか。
そのため、小屋のスタッフはみんな杉田さんのお弟子さん。
弟子入りの条件のひとつは、山小屋で働くことだそうだ。
夕食後は、ランプの下でくつろぐ。
仕事を終えたスタッフが、ギターを弾いてくれ、とても素敵な雰囲気。
上の写真は、いずれもフラッシュをたいて撮ったもので、本当は下の写真のような薄暗さ。
ランプの灯りの下で、なんとも贅沢なひとときを過ごさせてもらった。
剣山荘とは違って、この小屋ではゆっくり休むことができた。
ハードな一日であったが、ランプの灯りとギターの音色に癒され、ぐっすりと眠った。
さあ、明日は、最終日。
どんな朝が待っているだろうか?
【⑤大日小屋から称名滝へ】につづく。
これから大日三山縦走に向かう。
縦走路の入口に、このような警告板があった。
称名方面
大日平山荘より先
土砂崩れのため
通行止め
復旧未定
そうなのだ。
梅雨の大雨で、大日平から先の急坂が崩落し、称名滝への通り抜けができなくなっていたのだ。
それが、数日前にやっと「解除」になった。
〈これでどうやら大日小屋を経て、称名滝に下りられる〉
私は大日小屋にケータイで今夜の宿泊を予約した。
大日平山荘は宿泊はできないが、大日小屋の方は営業している。
今回、出発前に予約したのは、立山室堂山荘と剣山荘のみ。
天候の関係で、大日三山縦走ができない可能性もあったからだ。
初日、2日目と、天候にも恵まれ、順調にトレッキングできた。
3日目の今日も、剱岳山頂を短時間で往復し、割と早い時間にここまで来ることができた。
これなら今日中に大日小屋まで行けるだろう。
そう判断し、大日小屋に予約を入れたのだ。
10:27 別山乗越を出発。
剱御前小舎を後にする。
奥大日岳の山頂付近はガスがかかっているが、美しい縦走路がずっと先まで続いている。
この大日三山縦走路は、高山植物が豊富なことで有名で、またライチョウが多く見られることでも知られている。
ここまでまだライチョウは目にしていないが、ガスが出てきたことで、目撃する可能性が高くなった。
ミヤマダイコンソウが咲いている。
ミヤマコゴメグサとミヤマリンドウの競演。
チングルマの小径とでも呼びたいような美しい縦走路。
縦走路の右手は、お花畑。
縦走路の左手には、このような風景が広がる。
私の好きなハクサンイチゲ。
ハクサンイチゲと同じくらい好きなシナノキンバイも咲いている。
シナノキンバイの群落。
夢の中を歩いているようだ。
ツガザクラや、
オオバキスミレや、
ミヤマホツツジや、
ハクサンフウロもたくさん咲いている。
ときおり人とすれ違うが、静かな縦走路だ。
12:30 奥大日岳山頂に到着。
山頂には、若い男性2人がいたのみだった。
しばし休憩。
12:39 奥大日岳山頂を出発してすぐ、ライチョウを発見。
嬉しい~
目の上が赤いので雄だ。
私の前をひょこひょこと歩いていたが、ある地点に立ち止まると、縄張りを見張るようにじっと遠くを見ていた。
ミヤマトリカブトや、
キヌガサソウも見ることができた。
こんな感じの縦走路をゆっくり歩く。
クルマユリもたくさん咲いている。
コオニユリに似ているが、ノヒメユリくらいに小さくて可愛い。
なんと、ウメバチソウを発見。
トリカブトといい、ウメバチソウといい、九州では秋の花だ。
シモツケソウに、
ハクサンシャジン。
この大日三山は、本当に花の縦走路だ。
14:00 七福園を通過。
ここは昔、山岳修験者の行場だったところとのこと。
岩が点在し、自然が創り出した庭園のようだ。
14:13 大日小屋に到着。
ここ大日小屋は、「ランプとギターの山小屋」と呼ばれている。
山小屋の主人・杉田健司さんは、ギター職人で、冬の間はギター工房「スギクラフト」でギター造りに専念するとか。
そのため、小屋のスタッフはみんな杉田さんのお弟子さん。
弟子入りの条件のひとつは、山小屋で働くことだそうだ。
夕食後は、ランプの下でくつろぐ。
仕事を終えたスタッフが、ギターを弾いてくれ、とても素敵な雰囲気。
上の写真は、いずれもフラッシュをたいて撮ったもので、本当は下の写真のような薄暗さ。
ランプの灯りの下で、なんとも贅沢なひとときを過ごさせてもらった。
剣山荘とは違って、この小屋ではゆっくり休むことができた。
ハードな一日であったが、ランプの灯りとギターの音色に癒され、ぐっすりと眠った。
さあ、明日は、最終日。
どんな朝が待っているだろうか?
【⑤大日小屋から称名滝へ】につづく。