一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

久しぶりの作礼山 ……マルバスミレやシロバナニシキゴロモが咲き始めた……

2021年04月10日 | 作礼山


4月9日(金)

家から近い山で、天山、鬼ノ鼻山、八幡岳はよく行くのだが、
ここ数年、作礼山へ行く回数が減っていた。
かつては「九州百名山」にも選ばれていた山であったが、
2011年4月に刊行された『九州百名山地図帳』で九州百名山のリストから外され、
ノルマ達成のためにやってきていた県外からの登山者が急激に減ったことから、
しばらくは静かな山になっていた。
その頃は、よく作礼山へも行っていたのだが、
4~5年前くらいからだろうか、奥作礼がヤマップ族に知られてしまい、
“花の名山”であることがバレてから、ヤマップ族が大挙して押し寄せるようになって、
急に騒がしい山になってしまった。
その頃から私の足は次第に作礼山から遠のいてしまっていた。
事実、今年(2021年)になってから、まだ一度も行っていなかった。
これではまずいと思い、
花の少ないこの時期ならば、ヤマップ族もいないのではないかと考えて、
今日、行ってみることにした。

予想通り、9合目駐車場には一台の車もなかった。
嬉しい。
ゆっくり歩き出す。


山の匂いがする。


ここから左へ。


東展望岩の方へ登っていく。


急登が始まるが、


雰囲気が好いので楽しい。


この時期、スミレがたくさん咲いている。


シハイスミレが一際目立つ。


東展望岩に到着。


しばし、天山に見入る。


一旦下って、登り返す。


ミヤマシキミの花がたくさん。


可愛い。


東峰に到着。


素晴らしい眺め。


西峰に向かって、美しい縦走路を歩く。


シロバナニシキゴロモが咲いている。


作礼山は、案外シロバナニシキゴロモが多い山だ。


今日は、あちこちで見かけた。




西峰(作礼山山頂)に到着。




ここからの展望はよくないが、
唐津方面がわずかに見えた。


池の方へ下りてみる。


静かだ。


モウセンゴケが姿を現していた。


食虫植物なので、


もう虫を捕えていた。


小さな虫にとっては、怖い植物だ。


シャクナゲも咲き始めていた。


この花に出逢うと、周囲がパッと明るい雰囲気になる。


ここから散歩道へ。


シュンランが咲き始めていた。


作礼山にはオオキツネノカミソリが咲く場所が点在しており、


今年の夏も花を楽しめそうだ。


フウロケマンや、


ツクシタニギキョウも咲いていた。


いいね~


オドリコソウも群生していた。


楽しい。


そして、今日の目的の花、マルバスミレ。


花の直径は2cmくらいあり、大きい。


まだ咲き始めであったが、出逢えて嬉しかった。
今日も「一日の王」になれました~

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