一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

海抜0メートルから登る「石鎚山」② ……成就社から、弥山を経て、天狗岳へ……

2017年05月10日 | 海抜0mから登る「石鎚山」単独行


5月8日(月)
6:25
成就社を出発。


※地形図の、上(北)から下(南)へ歩いている。


八丁坂を下って行く。


6:34
遥拝の鳥居に到着。
頂上まで行かない人は、ここでお参りをする。


八丁という小広場を過ぎると、
登山道は登りに転じる。


すると、アケボノツツジがあちこちで見られるようになる。




グングン登って行く。


7:18
「試しの鎖」に到着。


この「試しの鎖」には、
登りだけではなく、下りの鎖場もある。


この「試しの鎖」は74mもある。


しばらく登って、下を見る。


さらに登って、下を見る。


これだけ登っても、上を見れば、まだまだある。


やっと登り終える。


下を見ると、こんな感じ。


風景を楽しんで、


下りの鎖場にかかる。


下り終えて、パチリ。


さらに急な木段が続く。


ブナの木が多くなってくる。


標高が上がるにしたがって、眺めも良くなってくる。


7:53
「夜明かし峠」に到着。
この辺りが、成就社と頂上のほぼ中間点。
目の前が開け、やっと石鎚山の稜線が姿を現し、疲れが吹き飛ぶ。
ここからの眺めは、本当に美しい。




ずっとここに居たい感じ。


ゆっくり歩いて行く。


なんて素晴らしい日なんだろう。


足もとには、ショウジョウバカマがたくさん咲いている。


8:11
「一の鎖」に到着。
この「一の鎖」は、33m。


登り終えて、下を見る。


ここからも素晴らしい眺め。


石鎚が近づいてくる。


まだ残雪が見られる。


印象的な風景。


この辺りで、私と同じ年代とおぼしき一人の男性と出会い、
ちょっと立ち話をする。


岩手県から来た男性で、
初期の癌との診断を受け、
今のうちにやりたいことをやっておこうと思い、
山旅をしているとのこと。
「昔は飛ぶように歩けたけれど、今はゆっくりとしか歩けません。ゆっくりと歩くからこそ見えるものがあるし、今は歩く歓びを感じながら歩いています」
と語っておられた。
後ろ姿をパチリ。


8:32
石鎚山で、最も難度の高い鎖場「二の鎖」に到着。
この「二の鎖」は65m。


必死に登っている途中、
右足を横に伸ばしながら上げたら、
股関節から大腿部にかけて足がツッた。(笑)
あまりに痛くて、動けなくなる。


下を見ると、けっこう高い。


少し痛みが治まったので、
再びゆっくり登っていく。


また下を見る。


痛みを我慢しながら、またゆっくり登っていく。
これを登れば、「二の鎖」は終わる。


また足がツッたら困るので、「三の鎖」は、迂回路を選択。


もうすぐ弥山の山頂。


9:01
弥山の山頂に到着。


一番上にある鳥居から、


天狗岳を眺める。


天狗岳が最高点(1982m)なので、
やはりあちらにも登らなくては……


この鎖場から一旦下に降りる。


降りた後、振り返る。


天狗岳に向かって歩いて行く。


しばらく歩いて、また振り返る。


右側が切れ落ちているので、注意しながら歩いて行く。


9:23
天狗岳(1982m)に到着。






これにて、海抜0メートルから登る「石鎚山」達成。




弥山を起点として、左にゆっくり目を転じる。


360度、素晴らしい眺め。








霞んではいるが、遠くに海が見える。


ズーム。
あの辺りから歩いてきた。(見えるかな?)


帰路は、
鎖場を登ったことで見ることのできなかった迂回路の風景、
雪渓や、


美しいアケボノツツジの花を存分に楽しんで、下って行った。


2日間とも天候に恵まれ、
素晴らしい“海抜0メートルから登る「石鎚山」”を実行することができた。
標高1982メートルを、
1メートル単位で味わい尽くすことができた。
感謝。


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