
7月8日(水)
大雨が続く佐賀県であるが、
今日は、午前中が「曇り時々晴れ」の予報だった。
午後から仕事であったが、早朝に登れば問題ないので、天山に登ることにした。
しかし、朝起きると、晴れてはおらず、曇っており、
外に出ると、小雨が降っていた。
ガッカリしたが、それでも、
〈あとから晴れてくるかも……〉
と、自分に都合のイイように思い直し、(笑)
午前5時半に車で家を出たのだった。
天川登山口に着いても、小雨は降っていた。
当然のごとく、車は一台もない。

6:00
登山口を出発。

連日の大雨の所為だろう、倒れている木があった。

雨水で穿たれた溝には、地層が見えている。

一週間前にはほとんど見なかったテリハアカショウマが、
今日はたくさん出現していた。


あちこちに咲いていて、嬉しい。

登山道は沢と化しているので、

今日は長靴に傘といういでたち。

ゆっくり登って行く。

葉も花も小さいコバノギボウシや、

アキノタムラソウが目を楽しませてくれる。

いつもの場所でパチリ。
うっすらと太陽が姿を現した。

オトギリソウが咲いている。

嬉しい。

どうやら、雲の上に出たようである。

稜線の北側には雲海ができていた。
まさか、今日、天山で、雲海を見ることができるとは思ってもいなかった。

ホソバシュロソウが太陽の光に輝く。

美しい!

天山山頂(1046m)に到着。
誰もいない。
嬉しい。

稜線の南側は、ややガスっていたが、

佐賀平野の上にも雲海ができていた。

さあ、稜線散歩。
太陽が出たり隠れたり、めまぐるしく天気は変化する。

縦走路には水溜りがたくさんできていた。

マイサギソウが早くも舞っていた。

いいね~

連日の雨で、ほとんどのカキランは俯いていたが、

美しく咲いていた花を見つけてパチリ。

キュウシュウコゴメグサも数を増していたが、

ヤマトキソウは終盤を迎えており、数も少なくなっていた。

ハンカイソウは、蕾が割れて、花が咲き始めていた。

いつもの場所で、こんな風景を見ながら珈琲タイム。

休憩の後、さらに先へ進む。

すると、北側のガスが晴れて、雲海が姿を現した。

ずっと向うまで雲海が続いている。

こんなに素晴らしい雲海は久しぶりに見た。

北アルプスにいるような気分。

オカトラノオや、

オオバギボウシがたくさん咲いている。

こちらのハンカイソウは、もう開花していた。

この花が咲くと、夏がやって来たことを実感する。

彦岳は見えそうにもないので、ここで引き返す。

ヒヨドリバナや、

カワラナデシコがもう咲きそうな気配。

ホソバノヤマハハコも順調に育っている。

今日も誰にも会わなかった。
嬉しい。

下山していると、西側のガスが晴れ、

真っ白な雲海が出現した。

その雲海の彼方に、作礼山がわずかに見えた。
今日も「一日の王」になれました~


