6月22日(水)
梅雨真っ只中であるが、
山を歩きたいという気持ちは抑えきれない。
今日も午後から仕事であったが、
午前中にサクッと裏山の鬼ノ鼻山に登ってきた。
まずは、鬼ノ鼻山の麓にある聖光寺の池へ。
多久聖廟の近くにある聖光寺は、
1570年に龍造寺長信が建てた由緒あるお寺であり、
このお寺の池に、毎年6月下旬から7月上旬にかけて「二千年ハス」が咲く。
「二千年ハス」は正式には「大賀ハス」と呼ばれており、
1951年に、植物学者の故・大賀一郎博士が、
千葉県検見川で弥生時代の遺跡から約2000年前のハスの種を発掘。
その種が発芽し、見事に花をつけたことから、
「大賀ハス」と呼ばれるようになり、全国に広まった。
「聖光寺」の野中寛應住職が、
その「大賀ハス」の種を、2002年に島根県斐川町の荒神谷史跡公園から譲り受けて、
発芽・栽培に成功。
一躍有名になった。
もうそろそろ「二千年ハス」が咲く頃だと思い、立ち寄ったのだ。
「おっ、咲いてる~」
嬉しい。
こちらは全開。
水面に映る花と一緒にパチリ。
いいね~
隣の池では、
大賀ハスと王子ハスの交雑種「舞妃蓮」も咲き始めていた。
こちらも美しい。
今日も、“憩いの森”からとりつく。
ガスっていて幻想的な雰囲気。
“鬼の展望台”に到着。
だが、何も見えないので、
一旦下って、登り返す。
鬼ノ鼻山山頂に到着。
当然のことながら、ここでも何も見えない。(笑)
縦走路をゆっくり歩く。
ヤマツツジがまだ咲いていた。
“鬼のテラス”に到着。
ここでも展望が得られないので、
先へ進む。
“みはらしの丘”を過ぎ、
さらに進むが、
草茫々の道となり、
ここで引き返す。
では、今日出逢った花々を紹介しよう。
オカトラノオはたくさん咲いていた。
ツマグロヒョウモンの雄が花の蜜を吸っていた。
里山のチングルマとも言うべきノイバラも咲いている。
ウツボグサのウツボは、魚類のウツボではなく、
円筒形の花穂の形、もしくは花穂につく小花の形が、
武士が弓矢を入れて背中に背負った道具である靫(うつぼ)に似ていることに由来する。
花が終わると褐色に変化して枯れたように見えることから、
夏枯草(カコソウ・カゴソウ・カゴグサ)とも言い、
漢方でも使われる(利尿や消炎に用いられる)薬用植物である。
期待していたママコナ。
まだ咲き始めであるが、
あちこちで見ることができた。
そして、シロバナママコナ。
なかなか見つからなかったが、
やっと見つけることができた。
嬉しい。
鬼ノ鼻山は、オオハンゲが多い山だ。
花期は6月~8月で、本州中部から琉球列島に産し、
特に珍しい植物ではなく、環境省のレッドリストにも取り上げられていないが、
(分布域の端であるためか)沖縄県と山陰、北関東などの県で指定を受けている。
大好きなムラサキニガナの花も咲いていた。
ちょっと暗めの場所に咲き、
花が小さく、揺れていることが多いので、撮るのが難しい。
なので、いつもピンボケ。
「おっ、これは……」
アキノタムラソウ。
もう咲いていたので、ビックリ。(花期は7月~11月)
コキンバイザサも数箇所で見ることができた。
よく見ると、可愛くて、
美しい花なので、大好き。
そして、今日は、この花にも逢うことができた。
嬉しい。
この株は背が高かった。
ねっ。
しかも、トンボが数多く飛び交っている。(笑)
今日も「一日の王」になれました~