一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

鬼ノ鼻山 ……ママコナ、シロバナママコナ、二千年ハスなどが咲き始めた……

2022年06月23日 | 鬼ノ鼻山・聖岳


6月22日(水)

梅雨真っ只中であるが、
山を歩きたいという気持ちは抑えきれない。
今日も午後から仕事であったが、
午前中にサクッと裏山の鬼ノ鼻山に登ってきた。

まずは、鬼ノ鼻山の麓にある聖光寺の池へ。


多久聖廟の近くにある聖光寺は、
1570年に龍造寺長信が建てた由緒あるお寺であり、
このお寺の池に、毎年6月下旬から7月上旬にかけて「二千年ハス」が咲く。
「二千年ハス」は正式には「大賀ハス」と呼ばれており、
1951年に、植物学者の故・大賀一郎博士が、
千葉県検見川で弥生時代の遺跡から約2000年前のハスの種を発掘。
その種が発芽し、見事に花をつけたことから、
「大賀ハス」と呼ばれるようになり、全国に広まった。
「聖光寺」の野中寛應住職が、
その「大賀ハス」の種を、2002年に島根県斐川町の荒神谷史跡公園から譲り受けて、
発芽・栽培に成功。
一躍有名になった。
もうそろそろ「二千年ハス」が咲く頃だと思い、立ち寄ったのだ。


「おっ、咲いてる~」


嬉しい。


こちらは全開。




水面に映る花と一緒にパチリ。


いいね~


隣の池では、
大賀ハスと王子ハスの交雑種「舞妃蓮」も咲き始めていた。


こちらも美しい。




今日も、“憩いの森”からとりつく。


ガスっていて幻想的な雰囲気。


“鬼の展望台”に到着。


だが、何も見えないので、
一旦下って、登り返す。


鬼ノ鼻山山頂に到着。
当然のことながら、ここでも何も見えない。(笑)


縦走路をゆっくり歩く。


ヤマツツジがまだ咲いていた。


“鬼のテラス”に到着。
ここでも展望が得られないので、


先へ進む。


“みはらしの丘”を過ぎ、


さらに進むが、


草茫々の道となり、


ここで引き返す。


では、今日出逢った花々を紹介しよう。
オカトラノオはたくさん咲いていた。




ツマグロヒョウモンの雄が花の蜜を吸っていた。




里山のチングルマとも言うべきノイバラも咲いている。


ウツボグサのウツボは、魚類のウツボではなく、
円筒形の花穂の形、もしくは花穂につく小花の形が、
武士が弓矢を入れて背中に背負った道具である靫(うつぼ)に似ていることに由来する。


花が終わると褐色に変化して枯れたように見えることから、
夏枯草(カコソウ・カゴソウ・カゴグサ)とも言い、
漢方でも使われる(利尿や消炎に用いられる)薬用植物である。


期待していたママコナ。


まだ咲き始めであるが、


あちこちで見ることができた。




そして、シロバナママコナ。


なかなか見つからなかったが、
やっと見つけることができた。
嬉しい。


鬼ノ鼻山は、オオハンゲが多い山だ。


花期は6月~8月で、本州中部から琉球列島に産し、
特に珍しい植物ではなく、環境省のレッドリストにも取り上げられていないが、
(分布域の端であるためか)沖縄県と山陰、北関東などの県で指定を受けている。


大好きなムラサキニガナの花も咲いていた。


ちょっと暗めの場所に咲き、
花が小さく、揺れていることが多いので、撮るのが難しい。


なので、いつもピンボケ。


「おっ、これは……」


アキノタムラソウ。
もう咲いていたので、ビックリ。(花期は7月~11月)


コキンバイザサも数箇所で見ることができた。


よく見ると、可愛くて、


美しい花なので、大好き。


そして、今日は、この花にも逢うことができた。


嬉しい。


この株は背が高かった。


ねっ。


しかも、トンボが数多く飛び交っている。(笑)


今日も「一日の王」になれました~


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