一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

昼下がりの天山 ……麓で見た虹と、散歩道の紅葉と、稜線のムラサキセンブリ……

2021年11月13日 | 天山・彦岳


11月12日(金)

今日は私の公休日。
午前中は「雨」で、午後から「曇り」との予報だったので、
午前中は映画を見に行って、(レビューは後日)
午後から天山へ向かった。
基本「曇り」で、時々「小雨」も降り、雲間から「陽も差す」という、
めまぐるしく天候が変化する昼下がりであったが、
厳木(きゅうらぎ)辺りを車で走っていたときに、
低い位置に虹ができていたので、パチリ。


右の方を見ると、もうひとつ輪ができていて、二重の虹であった。
「ダブルレインボーを目撃したら幸運が訪れる」
という言い伝えがあるみたいなので、楽しい山歩きになりそう……


低い位置に虹ができていたので、
あの場所に何か発行体が隠れているみたいに見えて、


UFOでも飛び出してきそう。(笑)


厳木ダムの辺りを通過していると、
紅葉の美しい場所があったので、パチリ。


あまり知られてはいないが、天山は案外「紅葉の山」なのだ。


今日は、山頂へ行く前に、
散歩道で紅葉を楽しむことにしよう。
まずは喬木の紅葉が見られる場所へ。


ダイナミックな紅葉を見ることができる。


陽が差したり、


陰ったりするので、
様々な色の紅葉を楽しむことができる。


黄葉も見ることができた。




違う場所へ移動して、


素晴らしい紅葉を楽しむ。






下に目を向けると、美しい落葉の絨毯。




さらに標高を上げ、紅葉に林の中へ。


楽しくて仕方がない。


ここまで誰にも会わなかった。
すべて独り占め。


サルトリイバラの赤い実が可愛い。


さて、


天山に登ることにしよう。


午後3時過ぎに天川登山口に着くと、一台の車もなかった。
喜びつつ、出発。


登山道の紅葉は、ほとんど終わっていた。
わずかに残っていた黄葉をパチリ。


天山山頂に到着。


雲がかかっており、展望はイマイチだったが、


(彼方の)雲仙や多良山系の山々はなんとか見ることができた。


稜線散歩へ。


数日来の雨で、至る所に水溜りができていた。


秋の花はもうほとんど終わっていたが、
わずかに残っていたホソバノヤマハハコ、




リンドウ、




ムラサキセンブリが私を迎えてくれ、
嬉しかった。




いつもの場所で、こんな風景を見ながら珈琲タイム。


山頂へ戻る頃には、陽も傾き、


冷たい風も吹いてきて、冬が近いことを知らされた。


今日は、
素晴らしい紅葉を見ることができたし、
リンドウやムラサキセンブリの花も見ることができた。
そして、最後まで誰にも会わず、静かな山歩きを楽しむことができた。
これこそが、ダブルレインボーがもたらしてくれた幸運かもしれない。


今日も「一日の王」になれました~


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