一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

マツムシソウが咲き始めた天山 ……稜線で誰にも会わないことが最高の贅沢……

2019年08月01日 | 天山・彦岳

7月31日(水)
マツムシソウがもうそろそろ咲き始める頃だと思い、
今日も天山へ向かう。
朝早くに家を出て、天川登山口駐車場に着くと、
一台の車も無かった。
嬉しい。


ワクワクしながら登り始める。


緑の中に身を置くと、心が休まる。


この写真、ちょっとオカシイと思いませんか?


そう、巨大な“蜘蛛の巣”越しに撮っていたんです。


ヒヨドリバナや、


テリハアカショウマを見ながら、
ゆっくり登って行く。


いつもの場所で、パチリ。


シギンカラマツの花が現れたら、


そこはもう天山山頂だ。
北側には青空が見えたが、


南側には雲海が見えた。


稜線も少しガスっている。


稜線を歩き始めてすぐの場所で、
今年初めてのマツムシソウを発見。


嬉しい。


毎年逢っているが、毎年感動する。
花の美しさに慣れることはない。


稜線で誰にも会わないことが、私にとっては最高の贅沢。


数を増してきたオミナエシや、


図鑑に載せたいほどに立派なテリハアカショウマに、ウットリ。


わずかに残っていたカキランや、


ギボウシや、


ハンカイソウに名残惜しさを感じる。


背が伸びてきたホソバシュロソウよりも、


咲き始めの小さなホソバシュロソウの方に魅力を感じる。


稜線のコオニユリはまだ蕾が多かったので、
美しく開いていた花は貴重。


ヤマホトトギスもこれから数を増してくるだろう。


夏草の輝く道を歩いて行く。


開花し始めたマツムシソウの蕾を発見。


いいね~


マツムシソウと思ってウツボグサを撮っている登山初心者を時々見かける。(笑)


天山のチングルマとも言うべきノイバラ、


美しいノギラン、


モウセンゴケの小さな花を楽しむ。


カワイイ。


キュウシュウコゴメグサは、今年は数が少ない。


ホソバノヤマハハコや、


センブリや、


ツルリンドウも開花準備を着々と行っている。


イタドリ、


サイヨウシャジンを見ながら、


カワラナデシコの咲く場所へ。


彦岳は見えそうにもないので、ここで引き返す。


いつもの場所で、


こんな風景を見ながら、珈琲タイム。


本日の「天山壁」。


山頂に戻る途中、


稜線の道から外れた場所で、
今日一番のマツムシソウの花を見つける。


ズーム。


もっとズーム。
今年も天山にマツムシソウの季節がやってきた。


これから、少しだけ散歩道へ。


タマアジサイはもう玉が割れていた。




散歩道には、コオニユリがたくさん。


アキチョウジも増えてきた。


カキランや、


ネジバナも咲いていて嬉しかった。


麓へ下りてくると、なんとヒガンバナが咲いていた。
ここはいつも早く咲く場所なのだが、
それにしても早すぎる。(笑)
今日も一日の王になれました~


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