一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

八幡岳の春 ……ヤマルリソウ、ユリワサビ、アオモジなどが咲き始めた……

2023年03月08日 | 八幡岳・女山(船山)・眉山


3月7日(火)

久しぶりに八幡岳に登ることにした。
暖かくなり、天山には平日でも登山者が多くなってきた。
八幡岳は登山者が少なく、平日ならばまず登山者に会うことはない。
静かな山歩きが楽しめる。

“蕨野の棚田”をパチリ。


このところ、ずっと晴れているので、池の水位が低い。


“池高原”からとりつく。


左側が“杉の植林帯”で、
右側が自然林。


しばらくはこんな道が続く。


今年は“花粉症”がエグイことになっている。
花粉症歴40年の私も、ここ数年は軽い症状だったので、
〈高齢者になったのでアレルギー症状も治まってきたか……〉
と思っていたのだが、なんのなんの。(笑)
なのに、どうして“杉の植林帯”を歩いているのか……(爆)


途中、一旦林道に出て、


ここから再び登山道へ入って行く。


案内板には、「八幡岳は火山活動によって生まれた山」とある。


“杉の植林帯”の中をゆっくり登って行く。


倒木もあるが、見た目ほど歩きにくくはない。


やがて自然林になり、


苔など楽しみながら歩く。


やはり自然林の方が好い。


登山道はここまで。


ここから先は林道を歩かなければならない。


山頂の電波塔群が見えてきた。


山頂へ行く前に、オオキツネノカミソリの森へ立ち寄る。


花が咲くのは夏だが、
この時期の葉の群落も美しい。


木々の間から陽が差して、


一段と美しさが増す。




夏には登山者でごった返す八幡岳だが、
今はひっそりとしており、
私以外、誰もいない。


この後、山頂へ向かうが、
まだ工事が続いている。
一体いつ終わるのだろう。


もうすぐ山頂。


八幡岳山頂に到着。


別角度で撮ると、実に味気ない山頂だ。


しかも山頂周辺は工事中で、(貴重な植物が全滅!)
展望所への道も閉鎖されている。(通り抜けできない)
もう勘弁してほしい。(泣)


回り道して展望所へ。
なんか知らんけど、芝が植えられていた。(あ~あ)


晴れてはいたが、遠望はきかず、
船山(女山)の彼方にわずかに天山が見える程度。


作礼山もぼんやりとしか見えず、イマイチであった。


気を取り直して、“八幡岳の春”のご紹介を……
案内板にあるように、


「この地域に特有のアオモジが淡い黄色の花で春の訪れを告げ」




「枝先から垂れ下がるキブシの花が山側の樹林にアクセントをつけ」




「ヤブツバキの紅花が目を惹き」




新緑も見られるようになってきた。


今日は、あちこちでフキノトウも見ることができた。




見ているだけで嬉しくなる。




ユリワサビもあちこちで見かけた。




小さくて可愛い花だ。




スミレを見ていたら、


傍にヤマルリソウも咲いていた。


この花が咲くと、春が始まった感じがする。




そして、ホソバナコバイモ。


まだ開花はしていなかったが、


開花準備を整えていた。


今日も「一日の王」になれました~

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