一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

セルフレスキュー講習会

2007年11月25日 | 山岳会時代の山行
11月25日(日)、佐賀労山・からつ労山合同のセルフレスキュー講習会に参加してきた。
場所は、武雄の桜山。
温泉街にある楼門の左の道を上がった所に大きな駐車場があり、そこからさらに登った所に登山口がある。


桜山はガイドブックにも載っていない低山だが、駐車場から見ると、なかなか迫力のある岩山だ。


今回の参加者は15名。
長崎からお呼びした講師1名。
辻会長を含む佐賀労山のメンバーは6名。
からつ労山は、8名。
午前9時からであったが、講師の到着が遅れているとのことで、30分ほど武雄温泉街の朝市などを見てまわる。
講師が到着したので、駐車場からさらに上に登った広場に移動。
そこで輪になり、講師の紹介、挨拶、参加者の自己紹介などをする。
午前中は、この広場で、搬送方法の講習を受けた。
最初は、三つのザックを連結させて担架を作り、実際に人を乗せて細い山道を運んだ。
三つのザックを連結させるのが難しく手間取った。
実際に人を乗せて歩いてみると、6人で運ぶので意外に軽く感じた。
だが、狭い山道を歩いていると、様々な障害物があり、それを避けながら歩いていると、次第に重く感じるようになった。


次に、ザック、雨具、スリングなどを使っての「背負い搬送」を習った。
これも、背負子を作る作業がけっこう難しかった。
特に、雨具(もしくはフリースなど)を、小石とスリングを使ってザックに連結させる部分が…。
背負っていると、ゆるんで、ずり下がってくるので、しっかり固定させるのに苦労した。


その後、ストックで松葉杖を作る方法や、捻挫した足をテーピングする方法などを学んだ。


昼食をはさんで、午後からは、ハーネスを装着し、岩場での講習が行われた。
最初は、ロープワーク。
ボーライン(ブーリン結び、もやい結び)
クローブヒッチ(マスト結び、インクノット)
ムンターヒッチ(半マスト結び、ハーフクローブヒッチ)
などを習ったのだが、教わってすぐはできるのに、しばらく経ってやってみると、驚くほどできない。
何度も練習して、完全にマスターする必要があると思った。
次に、そのロープワークを利用して、岩場で登降の練習をした。


負傷者を降下させる方法、ライジングと呼ばれる負傷者を上部へ引き上げる方法などを学んだ。


今回、講習を受けたことで、セルフレスキューの重要性を痛感した。
これからも、セルフレスキューの講習会等があれば、ぜひ参加したいと思った。

最後に……講習会場の周囲の紅葉の色鮮やかさに、驚嘆!

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2 コメント

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セルフスキューの重要性 (ミヤマウズラ)
2007-12-28 23:47:04
注意しながら登山されていらっしゃる皆さんですが、
おもわぬ 事故災難が起こる、身近にある ザック・雨具等で
搬送、 ロープワークの講習会 本当に重要と思いました
有意義な講習会でした  
 実は12月始めシニア登山仲間と鳥屋山で、主人が下山中
根っこに足をとられ、滑り、左足くるぶしを骨折 同行された
Sさんから 応急処置して頂き 自力で駐車場まで、
その時は主人も皆さんも捻挫とを思って帰宅 その足で
病院へレントゲンで骨折しているのが 分かりました、
長い間 Sさんは柔道に関わっていらっしゃるので、何時も包帯・ナイフ持参 すぐ応急処置、幸い登山靴を履いていた為
大事に至らなくて良かった、今ギブスで固定 松葉杖をつきながらチョットだけ動いています
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再認識 (タク)
2007-12-29 01:13:14
ミヤマウズラさんへ

骨折とのこと、大変でしたね。
私の場合は、軽い捻挫で済んだので、日常生活にはまったく支障はなかったのですが、一歩間違えば、私もご主人と同じことになっていたと思います。
山道の歩き方を学び直すことはもちろん、セルフレスキューの重要性を再認識いたしました。
私もザックにはいつも、
テーピングテープ
ポイズンリムーバー(毒を吸い出す器具)
応急(携帯用)ギブス
内服薬
サバイバルシート
などを入れており、万一の場合に備えています。
講習会などにも積極的に参加して、自分だけではなく、救助を求めている人がいたら助けられるようになりたいと思います。
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